アウディ A5スポーツバック 試乗レポート/松田秀士(1/3)

アウディ A5スポーツバック 試乗レポート/松田秀士
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A5スポーツバックは、クーペ・セダン・ハッチバックの融合

アウディ A5スポーツバック

「スポーツバック」とネーミングされているからには、かなりの兵(つわもの)を予想してボクはシートに収まった。しかし、あまりの快適さにこれは本当にスポーツなのか?と疑問を抱きながら箱根ターンパイクに向けて、ステアリングを切り始めたのだ。

昨年、2009年のアウディブランド100周年を記念して投入されたモデルが、このA5スポーツバックだ。それだけに、アウディ社の力の入れようは相当なもの。

もともとA5はA4のクーペ版として登場したモデル。そのA5に対してA5スポーツバックは3つの異なるニーズを1つのボディで実現しているという。

アウディ A5スポーツバック

その1つは、2ドアクーペのスポーティでエレガントなスタイリングを、4ドアモデルとして追及。2つ目は、リヤゲートを持つアバントの5ドアハッチバックのような機能性。そして最後に、セダンと同等以上の居住性・快適性を追及しているというのだ。

まず、「セダンと同等以上の快適性」についてはよく分かった。正直、ターンパイクに着いてじっくりとクルマを見回すまでは、このモデルがハッチバックゲートを持っていることすらわからなかったのだ。

それは、あまりにも静粛性が高かったから。セダンベースのクルマなら、後部座席とトランクルームの間に隔壁が存在するので後部からの音を遮断してくれるのだが、ハッチバックはワゴンモデルと同じく室内がそのままラゲッジスペースとなるから、リヤタイヤのロードノイズなどによって室内の静粛性には限界があるもの。

しかし、A5スポーツバックは驚くほど静かだったのだ。

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フロントビューは、ボンネットにV字型のプレスラインを設けて膨らみをつけることで、そのなかに収められるエンジンのパフォーマンスを表現しており、力強いデザイン。

さらに、切れ長のヘッドライトと大型の吸気口によって、どっしりと低いイメージを植え付け、地を這うような迫力がある。

サイドビューは、フロントから流れるようなプレスラインのなかに、光軸に対する陰影をうまく利用していて品格がある。特に、ルーフラインが後席頭上まで高さを維持しながらキレイにリヤエンドに繋がっている。

明らかに後席のヘッドクリアランスを意識したものだが、リヤエンドで無理に落とさずハイデッキな処理は空力的にもかなり良さそうだ。

なぜなら、ルーフを伝ってリヤまで流れた空気は、その後高く遠くへ飛ばす処理を施すことでリフトを抑えることが出来るからだ。つまり、美と実の双方を達成する合理性がある。

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また、リヤエンドに続くなだらかなルーフラインは、ラゲッジスペースの拡大にも一役買っている。リヤゲートが高い位置まで開くことで出し入れが楽そうなトランクの容量は480リットル。A4アバント(ワゴンモデル)が490リットルだから、かなりのスペースを持っている。また、後席の背もたれを倒せば980リットルまで拡大する。

また、リヤバンパー上部から開くので、普通のセダンやワゴンと変わらず重いスーツケースなどを入れるのも苦にならないだろう。

ボディサイズは、全長がA4セダンと変わらず4,710mm、全幅がA6とほぼ同じの1,855mm。つまり長すぎずワイド。この横幅はA5クーペと同じだが、全長の延長によってホイールベースも60mm長くなっているので後席のスペースがグッと広がっている。

そして、このロング&ワイドなホイールベースによって、絶妙のハンドリングを味わうことができる。

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松田 秀士
筆者松田 秀士

1954年高知県生まれ。僧侶の資格を持ち、サラリーマン、芸能人の付き人を経て、28歳でレースデビュー。92年には、デイトナ24時間&ル・マン24時間レースに出場。94年、インディ500マイルレースに日本人2人目のドライバーとして初参戦。2年目の95年には完走を果たし、翌年、当時日本人最高位完走という成績を残した。同じ頃から東京中日スポーツ新聞等で自動車評論活動を開始。現在も執筆活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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