アウディ A5スポーツバック 試乗レポート/松田秀士(1/3)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:原田淳
その1つは、2ドアクーペのスポーティでエレガントなスタイリングを、4ドアモデルとして追及。2つ目は、リヤゲートを持つアバントの5ドアハッチバックのような機能性。そして最後に、セダンと同等以上の居住性・快適性を追及しているというのだ。
まず、「セダンと同等以上の快適性」についてはよく分かった。正直、ターンパイクに着いてじっくりとクルマを見回すまでは、このモデルがハッチバックゲートを持っていることすらわからなかったのだ。
それは、あまりにも静粛性が高かったから。セダンベースのクルマなら、後部座席とトランクルームの間に隔壁が存在するので後部からの音を遮断してくれるのだが、ハッチバックはワゴンモデルと同じく室内がそのままラゲッジスペースとなるから、リヤタイヤのロードノイズなどによって室内の静粛性には限界があるもの。
しかし、A5スポーツバックは驚くほど静かだったのだ。
フロントビューは、ボンネットにV字型のプレスラインを設けて膨らみをつけることで、そのなかに収められるエンジンのパフォーマンスを表現しており、力強いデザイン。
さらに、切れ長のヘッドライトと大型の吸気口によって、どっしりと低いイメージを植え付け、地を這うような迫力がある。
サイドビューは、フロントから流れるようなプレスラインのなかに、光軸に対する陰影をうまく利用していて品格がある。特に、ルーフラインが後席頭上まで高さを維持しながらキレイにリヤエンドに繋がっている。
明らかに後席のヘッドクリアランスを意識したものだが、リヤエンドで無理に落とさずハイデッキな処理は空力的にもかなり良さそうだ。
なぜなら、ルーフを伝ってリヤまで流れた空気は、その後高く遠くへ飛ばす処理を施すことでリフトを抑えることが出来るからだ。つまり、美と実の双方を達成する合理性がある。
また、リヤエンドに続くなだらかなルーフラインは、ラゲッジスペースの拡大にも一役買っている。リヤゲートが高い位置まで開くことで出し入れが楽そうなトランクの容量は480リットル。A4アバント(ワゴンモデル)が490リットルだから、かなりのスペースを持っている。また、後席の背もたれを倒せば980リットルまで拡大する。
また、リヤバンパー上部から開くので、普通のセダンやワゴンと変わらず重いスーツケースなどを入れるのも苦にならないだろう。
ボディサイズは、全長がA4セダンと変わらず4,710mm、全幅がA6とほぼ同じの1,855mm。つまり長すぎずワイド。この横幅はA5クーペと同じだが、全長の延長によってホイールベースも60mm長くなっているので後席のスペースがグッと広がっている。
そして、このロング&ワイドなホイールベースによって、絶妙のハンドリングを味わうことができる。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。