SLS AMG ロードスター 試乗レポート/石川真禧照(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
奥ゆかしいリッチマンにお勧めしたい、SLS AMG ROADSTER
メルセデス・ベンツのスーパースポーツといえば、SLS AMG。
2010年6月にデビューしたそのボディは、ドアが上下に開閉するタイプ。その開いた姿が、カモメの翼のように見えることから、ガルウイングドアと呼ばれている。
そのSLS AMGがデビューしたときから、このオープンモデルは予想されていた。理由は、SLSのモデルになった、1960年代のスーパースポーツカー、300SLもガルウイングとロードスターが設定されていたからだ。
予想通り、昨年の秋にロードスターが公開された。しかも、本国での発表から約1週間後に日本でも発表された。ただし、デリバリーは2012年3月。ようやくナンバー付きの試乗車がやってきた。
ガルウイングドアのSLSも注目を集めるスタイルだが、ロードスターも独特のプロポーションだ。
クラシックスポーツカーのようにボンネットがすごく長く、トランク部分が短い。ボンネットは2m近くもある。ここにAMGが独自に開発したV8エンジンが収まっている。
長いボンネットを眺めながらのドライビングは、スーパースポーツカーの中でも独特のポジション。ドライバーはホイールベースの中間から後方に座る。
ロードスターのルーフはファブリック。開閉はセンターコンソールのレバーで行うのだが、開閉時間は約11秒と短い。しかも50km/h以下なら走行中でも操作できる。ホロはシートの後ろにZ型に折りたたまれて収納される。トランクスペースには影響しない構造だ。
インテリアは戦闘機をイメージしている。インテリアだけでなく、SLSロードスターはいたるところに戦闘機のイメージが使われている。
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