メルセデス・ベンツ E63AMG 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
各モデルのキャラクターに相応しく仕上げられたAMGモデル
湿式多板クラッチと遊星ギアを組み合わせたAMGスピードシフトMCTは、約30%の軽量化および小型化と、従来に比べて約20%のシフトチェンジ時間の短縮を実現したという。シングルクラッチ式で、かつトルコンを持たないものの、クラッチのつながりは極めてスムーズで、電光石火の如く素早いシフトチェンジを実現している。
標準のEクラスには、コラムシフトの「ダイレクトセレクト」が搭載されるが、E63 AMGではコンソールにセレクターが配され、従来の4本から3本スポークのスポーティなデザインに変更されたステアリングホイールには、もちろんパドルシフトが付く。シフトダウン時に自動的にブリッピング(空ぶかし)してくれる、そのサウンドもまたたまらない。エンジンももちろんだが、スピードシフトMCTの仕上がりもまた超一流だ。
センターコンソールには、走行モードやESPの制御、サスペンションセッティングなどを、好みに応じて変更できる「AMGドライブユニットシステム」のダイヤルやスイッチがズラリと並ぶ。
「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」を切り替えても、あまり乗り心地の悪化を招くこともなく、スポーツ側を選べばそのとおり俊敏でダイレクトなハンドリングを楽しむことができる。ちなみに今回、パワーステアリングが従来の油圧式から電動油圧式に変更されている。
全体的な走りのフィーリングは、もちろんこれまでも素晴らしかったが、よりソリッドな感覚になったように感じられた。おそらくリリースに現われてこない部分でも、いろいろ細かな改良が加えられているのだろう。
最近のAMGモデルについて感じるのは、各モデルにおいて非常に的確に、それぞれのモデルのキャラクターに相応しく仕上げられているということだ。S63 AMGは高級サルーンとして、C63 AMGはスポーツセダンとして、そして中間に位置するE63 AMGは、高級かつスポーティなミドルセダンとして、両側面を巧みに持ち合わせている。
また、あえてAMGモデルを選ぼうというユーザーに対して、どんなクルマであれば、より魅力を感じてもらえるかということを、よく研究し、理解しているように思える。高価なクルマには違いないが、それだけ大きな価値を与えてくれるクルマに違いない。
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