メルセデス・ベンツ C63 AMG クーペ 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
6208ccの自然吸気V8エンジンを踏襲
AMGといえば、生い立ちもそうであるように、やはりエンジンこそ真骨頂だ!
これまでも、どんな車種にも容赦なく唖然とするほど高性能なエンジンをブチ込んできた経緯があるが、C63AMGクーペにも、近年の一連のAMG「63」シリーズでなじみ深い6208ccのV8ユニットが搭載される。
実のところ、すでにSクラスやCLクラス、CLSクラスやEクラス(まもなく日本導入)などのAMGの「63」のパワーソースは、アイドリングストップ機構の付く5.5リッターターボに変更されたところだが、C63AMGについては、前述のモデルよりも後発となるタイミングでのビッグマイナーチェンジながら、本国のDTM(ドイツツーリングカー選手権)を戦うCクラスにも同じエンジンが積まれることから、おなじみの自然吸気V8ユニットが踏襲されたのだ。
さらに試乗車には、C63AMG の性能をさらに高めるスペシャルオプションとして、125 万円で用意されている「AMGパフォーマンスパッケージ」が装着されていた。 ただでさえ驚くほど速いエンジンなのに、同パッケージでは、SLS AMG と同じ、鍛造ピストン、コンロッド、軽量クランクシャフトなどが与えられ、最高出力がプラス22kW[30ps]となる358kW[487ps]まで向上する。
また、性能とは直接関係ないが、エンジンルームの可変インテークマニホールドが、見るからに速そうなチタニウムグレーペイント仕上げとなるのも特徴だ。一方、トランスミッションには大きな変更があったので要注目。従来のC63AMGのセダンとワゴンにはATが搭載されていたのだが、今回の改良で、C63AMGのクーペ、セダン、ワゴンの全車に、トルクコンバーターのかわりに湿式多板クラッチを採用した「AMGスピードシフトMCT」が与えられたのだ。
これによるドライブフィールの変化がけっして小さくないことは想像に難くない。 なお、「AMGパフォーマンスパッケージ」で、ほかに走行性能に関係する部分としては、コンポジットフロントディスクと、全輪にレッドにペイントされたキャリパーを持つAMG強化ブレーキシステムや、LSD(リミテッド・スリップ・デフ)が与えられる。
内外装では、トランクリッドのカーボンファイバースポイラーリップや、ナッパレザーを巻きグリップにアルカンターラを配したAMGパフォーマンス・ステアリングが装備される。エンジンのパワーアップにとどまらず、これほどの付加価値が付いてプラス125万円というのは、コストパフォーマンスとしてはなかなか魅力的。ぜひ選びたいオプションだ。
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