アルファロメオ 4C 新型車解説/岡本幸一郎(2/2)

アルファロメオ 4C 新型車解説/岡本幸一郎
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カーボンモノコックをはじめ徹底して軽量化

アルファロメオ 4C

4Cの大きな特徴として、カーボンファイバー製パッセンジャーセルとアルミニウムサブフレーム、低密度SMC(ガラス繊維強化樹脂)製のボディパネルなどを採用した徹底的な軽量化が挙げられる。これにより車両重量は1,100kg(乾燥重量950kg)を実現している。

この数値は、2シーターのスポーツカーの中で、ボディサイズのずっと小さいロータス エリーゼが1tを切っているのには及ばないものの、同じくミッドシップのポルシェ ケイマンや、その他の同価格帯のFRスポーツモデルに比べるとかなり軽いといえる。

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これによりパワーウェイトレシオは4kg/ps未満となり、加速性能においても0-100km/h加速は4.5秒とクラストップ、最高速度は258km/h(いずれもメーカー参考値)を達成している。

路面や走行状況に合わせて最適なパフォーマンスを提供する「Alfa Romeo D.N.A.システム」には、「All weather」、「Natural」、「Dynamic」の3つのモードに加えて、「Alfa Race」モードが設定された点が新しい。

Dynamicのスイッチを数秒間押し続けると同モードに切り替わり、電子制御式デバイスの介入が最小化され、ABSが作動する緊急回避時を除いてESCはOFFの状態となり、ASRも機能しない。

サスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアが改良型のマクファーソンストラット式。

横滑りを抑え、40:60の前後重量配分に応じて最適なハンドリング性能を実現するため前後異径のタイヤサイズを採用。

また、ブレーキについては、フロントにドリルドベンチレーテッドディスクとブレンボ製4ポッドキャリパーを組み合わせており、100km/hからの停止距離はわずか36mを達成している。

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買い得感のあるローンチエディション

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装備については、両モデルともバイLEDライト、デジタルメーターパネル、Gメ―ター、スポーツレザーステアリング、パドルスイッチ、マニュアルエアコン、ローンチコントロール機能、レッド仕上げブレーキキャリパーなどが共通して付く。

こういうクルマだけにベースモデルでも装備はそれなりに充実しているものの、標準状態ではシートがファブリックとなり、タイヤサイズがフロント205/45R17、リア235/40R18となっている。

そして、パッケージオプションで、「Pack Sportiva(スポーツパッケージ)」が32万4,000円、「Pack Pelle(レザーパッケージ)」が25万9,200円、「Pack Alcantara(アルカンターラパッケージ)」が32万4,000円、「Pack Premium(プレミアムパッケージ)」が17万2,800円にて用意されている。それぞれの内容については、別資料を参照されたい。

これに対し限定100台のローンチエディションでは、シートがレザー/アルカンターラ、スポーツレザーステアリングがアルカンターラインサート仕様のレッドステッチ付となり、タイヤサイズはフロント205/45R18、リア235/40R19となる。

さらに、特別装備として、カーボンのメータークラスターカバーやシフトボタンベゼルおよびインストルメントパネルインサートのほか、シリアルナンバープレート、専用フロントバンパー、カーボン製のヘッドライトベゼル、ドアミラー、リアスポイラーや、Hi-Fiサウンドシステム、盗難防止アラームなどが与えられる。

100万円あまりの追加出費で、ベースモデルではオプション設定のものなど数々の装備がプラスされるのだから、買い得感は高いといえる。

なお、ステアリング位置は、4Cのベースモデルでは左右とも選べ、4Cローンチエディションは左のみとなる。

日本でも人気の高いブランドであるアルファ ロメオが送り出した新生スポーツモデルに期待しているファンは少なくないはず。

はたしてどんなドライブフィールを楽しませてくれるだろうか?楽しみにして待つことにしよう。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

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