アバルトの楽しさを味わい尽くす!「アバルト ドライビング ファン スクール」イベントレポート/今井優杏(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:フィアット グループ オートモービルズ ジャパン
名前の「ファン(楽しさ)」は飾りじゃない!破格とも言える値段でドライビングスキルをアップ!
ショートサーキットのインストラクションは
・山路インストラクターの運転による同乗レッスン
・フリー走行(40分間×1本、10分×1本と大ボリューム!)
・関谷メインインストラクターによる座学
となる。まず、山路インストラクターの運転するアバルト チンクエチェントの助手席に乗り込み、ライン取りやブレーキングポイントなどについて説明を受ける・・・が、どう考えてもプロの速度でのコーナーリングやストレートスピードは参考にならない(涙)。
参考にはならないが、勉強になる。つまり、ここまでのスピードで進入をしなくても、似た挙動を真似ることでタイムアップを図れるのである。
また、「このクルマは基本的な性格がとても素直なうえにパッケージングの完成度も高いので、限界点が高くてドライビングが破綻しません。クルマ側がちゃんと軌道修正してくれますから、いつもよりもがんばってプッシュしてみて下さい」と言われたら、単純な私はなんだか出来る気になってしまう。
その後のフリー走行では、山路インストラクターの流麗な走りに少しでも近づけるよう、何度も推敲しながら走行を重ねることが出来た。
また、このショートサーキットコース上でのインストラクションの最中には、高木インストラクターによるタクシードライブが延々と行われている。アバルト695トリブートフェラーリの助手席に座り、F1、IRLなど世界最高峰を経験したキレキレの走行でショートサーキットを爆走してもらえるのだ。
これはとても素晴らしいエクスペリエンスだった。
プロが操るとクルマはこうも自在に言うことを聞くのか!ということを文字通り肌で感じることが出来る。とにかくコーナーリング速度とブレーキングからの立ち上がりが速い。しかも現役時代あんなにも喋らなかった虎ちゃんが、トークショーでも「ハイ」しか言ってくれなかった虎ちゃんが、けっこうしっかり喋ってインストラクションしている!![失礼!(笑)。]
色んな意味で感動し、激しく感動をしてトリブートフェラーリからふらつきを覚えつつ降り立ったのだった。
続く座学は関谷メインインストラクターによる講習だが、まさに関谷節炸裂。
このスクールで学んできたブレーキングのお話に始まり、もしものクラッシュに備えて、正しいドライビングポジションの取り方、タイヤのグリップなどなど、独自の視点の解釈を交えつつ、少人数制を生かしたきめ細やかな講習で眠くなる暇など微塵もない。
最後の質問コーナーではレースの話も飛び出すなどして大いに盛り上がった。
これまで様々なドライビングスクールに参加・取材してきた私ではあるが、このABARTH DRIVING FUN SCHOOLは本当に満足度の高いものだった。 とにかく走行本数が多く、いい意味でクタクタになるまで運転が出来ることと、スクール全体に漂うなんともカジュアルな雰囲気。ドライビングスクールにありがちなガチガチの緊張感はなく、とにかく肩の力を抜いて参加出来るような空気感が漂っているのだ。
それはインストラクターやスタッフの笑顔からもたらされるリラックス感はもちろんのこと、アバルトのスタッフの醸し出す“外国っぽいカジュアルさ”のせいとも言える。アバルトは決してユルいクルマではないが、イタリア車の持つカラッとしたおおらかさはこのドライビングスクールには確かに背骨として存在しているように思った。
名前のFUNは飾りじゃなかった、いや、ホントに。
気になる参加費用はこれだけ走行できてなんと2万円!しかもランチ代込み!ドライビングスクール相場としても破格の値段ではないかと思う。
実はこのABARTH DRIVING FUN SCHOOLは原則的にABARTHオーナー向けプログラムではあるのだが、「じゃあABARTHに乗ってないオレには関係ないわ」なんて思わないで欲しい。
ABARTH DRIVING FUN SCHOOLでは現在アバルト購入を検討している人のため、本プログラムとは別軸プログラムとして、FGAJが用意したABARTH広報車両をサーキット内の道路(コースではなく場内道路)で試乗することが出来る“オーナー見込み客・体験試乗枠”も用意されている。こちらはABARTHに興味はあるが、まだ購入には至っていない、という新規顧客拡大のためのサービス枠だと思ってもらいたい。
もちろん単に試乗するというだけではなく、本プログラム中に開催されているプロドライバーによるサーキット同乗走行にも参加出来たり、プロドライバートークショーの観覧が可能。参加費なんと一万円ポッキリ。こちらもランチ代込みの価格なので、ABARTHに興味はあるが試乗の機会がない!と嘆かれていた皆さんは奮って参加をしてほしい。
体験試乗枠は(参加枠の40名とは別に)なんと40名の受け入れをする予定だという。私の参加した4月の富士ではたった10名の狭き枠だったが、大変に申し込みが多く倍率が高かった結果を受けての増員だと思われる。
ここだけの話、“見込み客枠”という大層な名前が付いてはいるが、しつこいセールストークなんてもちろんないし、興味本位で参加してみるというのも全然アリだと思う。 ぶっちゃけディーラー試乗よりも敷居が低いことを断言してもいい。
ABARTH DRIVING FUN SCHOOLは今年、あと3回の開催予定だ。
(左から)日程/会場/インストラクター/参加枠/申し込み開始月
8月9日(木)/鈴鹿サーキット【三重県】 東コース&Cパドック/福山英朗氏他4名/40名/7月
9月29日(土)/富士スピードウェイ【静岡県】 ショートサーキット& P2駐車場/関谷正徳氏他4名/40名/8月下旬
12月2日(日)/オートポリス【大分県】 レイクサイド サーキット/関谷正徳氏他4名/40名/11月
お問い合わせ先
アバルト コールセンター 0120-130-595
http://www.abarth.jp/
ABARTH DRIVING FUN SCHOOL
http://www.abarth.jp/school/
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