アバルト 695 トリブート フェラーリ 試乗レポート/九島辰也(2/4)

  • 筆者: 九島 辰也
  • カメラマン:オートックワン編集部
アバルト 695 トリブート フェラーリ 試乗レポート/九島辰也
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パドルシフトを駆使して180psのエンジンを味わえ!

アバルト 695トリブートフェラーリ
アバルト 695トリブートフェラーリアバルト 695トリブートフェラーリ

細かいところを見ると、専用のフロントバンパーやリアエンドのディフューザー、それと赤く塗られたブレンボ製キャリパーがそんな雰囲気を助長する。17インチのアロイホイールもフェラーリのそれからインスパイアされたデザインだそうだ。

個人的には、アバルト500も500 by ディーゼルも、それについ先日発表された500 by GUCCIも、どれもかっこよく思える。もちろん、スタンダードモデルも、だ。

だが、存在感という意味ではやはりアバルト695トリブート・フェラーリがダントツではないだろうか。“フェラーリ”という魔法がかけられたこいつは、これまでのどんな500とも違って見える。それは走り出しても変わらない、というか別物といった印象はより強くなる。

180psにパワーアップされた1.4リッター直4DOHC+ターボチャージャーは、予想以上に力強く頼もしい。スタンダードで100ps、アバルト500では135psを発揮するが、やはりクラスは2つくらい上がる感覚だ。

ただ走行モードをノーマルで走っても、それを充分に味わうことはできない。シングルクラッチの5速ATシーケンシャルが低回転でシフトアップを繰り返すからだ。これはデータ上好燃費を出すためのプログラミングで、常にそれを使うことはおススメしない。

というのも、このクルマの真骨頂はスポーツモードであって、パドルシフトを駆使して走らすのがトリブート・フェラーリの信の姿なのである。

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九島 辰也
筆者九島 辰也

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON」副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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