車両価格1億5千万円以上の「走る芸術品」 パガーニ ウアイラを写真でチェック!
- 筆者: MOTA編集部
パガーニ ウアイラはボディからシャーシまであらゆる箇所にカーボンを使用し、そのストイックな軽量化により0-100km加速は3.3秒を誇る爆速マシンだ。そして、ほぼ全てのパーツが手作業で製作と装着を行うため納車まではかなりの時間を要し、価格はなんと1億5千万円以上!今回はそんなウアイラの度を越したプレミアぶりを写真とともに紹介しよう。
カーボンによるストイックすぎる軽量化
南米大陸の「風神」の名を持つパガーニ ウアイラは、イタリアの高級車メーカーパガーニが2011年から販売するスーパーカーだ。パガーニ初のスポーツカー「ゾンダ」の後継モデルとして発表されたウアイラは、ボディ全体がカーボンで構築されており、シャーシもカーボンとチタンを組み合わせた「カーボテイニアム」という独自の複合素材を使用している。
リアカウルを開けると出現するエンジンは、車重バランスの良いミッドシップ(エンジンを後輪軸より運転席側に配置すること)に搭載。メルセデスAMGから特別供給された6.0リッターV型12気筒ツインターボエンジンの最高出力は730PS、最大トルクは102.0kg.mを発生する。
エクステリアはデザインと空力面の良いとこどり
ウアイラのカーボンボディは手作業で滑らかにしあげられ、その姿はパガーニが「走る芸術品」と豪語するほど。サイドミラーは空力性能を考慮してフェンダーに設置されており、木の葉の形のデザインもユーモアを感じる。
空力面の機能としては、走行状態に応じて展開する「コントロールフラップ」が車体前後2枚ずつの計4枚設置されている。走行中、車速やコーナリングGなどさまざまな情報をコンピューターで管理し、フラップが最適な角度で開く仕組みだ。それにより、フラップが空力調整とブレーキの役割を果たし、安定感のある走りを実現する。
後部のコントロールフラップはそれぞれリアランプの内側に設置。中央部から突き出ている銃口のようなものは、チタン製のマフラーで、もちろんこれもハンドメイド。このアグレッシブなデザインは先代のゾンダから引き継がれており、ウアイラのスーパーカーのイメージをより強いものにしている。
ほとんど「角」が存在しないサイドデザインはキャラクターラインが少なく、スーパーカーとしてはとてもエレガンスな雰囲気だ。重量は1350kgとスペックからすると軽量だが、カーボンとの複合素材のカーボテイニアムシャシーは軽いだけでなく、剛性も考えて設計されており、万が一の事故においても高い保護性能を発揮する。
一般的な横に開くドアだったゾンダに対して、ウアイラにはスーパーカー然としたガルウイングドアを採用。車のルーフ(屋根)中央部付近まで切れ込みが入っており、ドアを全開させると非常に乗降性が高いのが大きなメリットだ。
さまざまな素材を使ったゴージャスなインテリア
インテリアはカーボンやアルミ、本革が贅沢に使われており、デザインのモチーフはスイス製の機械式時計なのだとか。エンジンの始動はインパネ下部のシリンダーに、ウアイラのシルエットをかたどったキーを差し込んで行う。キーを捻るとアルミ製のメーターパネルの針が鮮やかな照明とともにクンと上がり、ドライバーの気分を高揚させる。
ホールド性を重視したセミバケットタイプのシートは、カーボン製の座面に高密度のクッションと上質なレザーを重ね、スポーツ性とラグジュアリー性を両立。また、座面の高さ調整は、座るとちょうど太もものあいだにあるダイヤルで行うという斬新な方法だ。
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