マクラーレン 650Sスパイダー 試乗レポート/石川真禧照(2/2)

マクラーレン 650Sスパイダー 試乗レポート/石川真禧照
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マクラーレン 650Sの乗り易さは“F1”に近い

マクラーレン 650Sスパイダー 試乗イメージ4

もちろん、ドライバーがその気になればマクラーレン 650Sはサーキットでもドライバーの意のままに走らせることができる。

それは“F1マシン”に近い感覚。実は10年ほど前、数年落ちのF1マシンに乗ったことがある。そのときの印象は「とても乗りやすい」ということだった。もちろんレーシングスピードではなかったし、エンジン回転も8,000回転以下だった。それでも同じときに乗ったF3マシンなどよりも、ずっと乗りやすかったのだ。そのときの感覚が、蘇ってきた。

マクラーレン 650Sは「フェラーリ」や「ランボルギーニ」などよりも乗りやすいスーパースポーツカーと言える。

マクラーレン 650Sスパイダー 試乗イメージ3マクラーレン 650Sスパイダー と石川真禧照氏

650Sのボディタイプは、クーペとスパイダーの2種類が存在する。

今回試乗した650Sは、自動で約15秒で開閉するルーフをもつスパイダーだったが、オープンにしてもボディはミシリともいわず、ドアウィンドウとリアのスクリーンを上げれば室内は快適。エキゾーストサウンドを楽しみながらのドライブもできる。

650Sに乗り、その乗りやすさに本当に魅せられてしまった。

しかし、全長4.5m、全幅2mというボディとV8・3.7リッターエンジン(そして3,400万円という価格)には抵抗がある人もいるはず。

そういう人のためにマクラーレンは来年春、“ベイビー・マクラーレン”を発表・発売する。

それが発売されれば、ポルシェ911の好敵手となるに違いない。とくに女性ドライバーに、新しいベイビー・マクラーレンを勧めたい。

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McLaren 650S Spider

マクラーレン 650Sスパイダー 試乗イメージ9マクラーレン 650Sスパイダー

エンジン:3.8リッター 90°V8 DOHC 32V ツインターボエンジン(M838T)

最高出力:650PS(478kW)/7,250rpm

最大トルク:678Nm/6,000rpm

トランスミッション:7速SSG(シームレスシフト・デュアルクラッチ・ギアボックス)

車重:1,370kg(乾燥重量)

タイヤサイズ:(F)235/35R19(R)305/30R20

最高速度:329km/h

0-100km/h加速:3.0秒

0-200km/h加速:8.6秒

価格:3,400万円(税込)

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

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