電気自動車の「電気代」っていくら位かかるの?
- 筆者: 清水 草一
電気自動車の「電気代」っていくら位かかるの?
妻が「今度は電気自動車にしたら?」と言います。理由は「電気代はガソリン代の10分の1で済むって聞いたから」だそうです。
実際、電気自動車の電気代ってそんなに安いんでしょうか?
其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
安上がりかどうかの前に、電気自動車を買うとなると、まずは車庫に充電設備が必要です。
今のところまだ公共の充電設備は発展途上なので、自分の一存で電気を引ける自宅車庫保管でないと厳しいということになりますね。急速充電設備を設置するにはまだ150万円以上かかるので現実的じゃありません。
しかし深夜はクルマを使わないなら、200Vのコンセントさえ設置すれば大丈夫です。自宅が築20年以内なら、通常、配電盤まで200V電源が来ているので、数万円もあればコンセントを設置する工事をしてもらえます。
そして、深夜電力契約をします。これだと、夜11時から朝7時までの電気代は昼間の約3分の1くらいになります。その分昼間の電気単価が少し上がりますが、それは仕方ないですね。東京電力の場合、深夜電力は1kWhあたり7.35円(昼間は26円くらい)。リーフの電池容量は24kWh、i-MiEVは16kWhなので、カラから満充電するとしてリーフで176円、i-MiEVだと118円ということになります。
それで走れる距離は、リーフが約100キロ、i-MiEVが80キロ(目安)。ガソリン車がリッター12キロ走ると仮定すると、燃料代は6分の1から7分の1程度で済む計算です。
では、スタンドなどで急速充電するとどうなるか。急速充電は、経済産業省の補助で5月までは無料だったのですが、現在は変わってきています。NEXCO中日本のパーキングでは、「急速充電1回あたり100円」という定額制。これは採算を度外視した出血サービス料金です。
いずれ電気自動車が普通のものになったら、サービスにも限度がある。現在は三菱ディーラーに行けばタダで急速充電できますが、タダで充電できるところがある限り市場原理は働かないので、充電インフラの普及には限界があります。
日産ディーラーでは、充電料金は現在「検討中」となっています。
急速充電設備を整えるにはかなりの設備投資が必要なので、スタンド側としては本来かなり高い料金を取る必要があります。現在、急速充電料金には明確な基準はありませんが、とあるスタンドでは1kWhあたり90円。
これで走れる距離は5キロ程度なので、ガソリン価格(135円/Lと仮定)に換算すると、リッター7.6キロ程度。なんと小型ガソリン車より割高になってしまいます!
スタンドの充電価格も政府の方針で変わる可能性がありますが、外で急速充電すると、電気自動車の電気代はあまり安くないと考えておいた方がいいかもしれません。
MJブロンディの「ひとりごと」
やはり電気自動車は、自宅車庫で充電して、1日の走行距離は1充電で走れる距離以内、と考えた方がいいです。
つまり、毎日一般道で数十キロの通勤に乗るといった使い方が最適なのですね。
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