フォルクスワーゲン ポロ 1.2TSI 試乗レポート/清水草一(2/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:佐藤康彦
ポロ 1.2TSIは徹底した低回転志向
DSGミッションは相変わらず発進でちょっとギクシャクする。これはゴー・ストップの多い本邦ではマイナス要因だが、走り出してしまえばあとは超絶スムーズ。変速ショックは皆無でススス~と加速していく。
フツーの感じでふわっとアクセルを踏みつつタコメーターの針を見ていると、恐ろしいほど低い回転でポンポンとシフトアップしていくではないか。エンジン回転はせいぜい1,600rpmまで。それ以上は回らないくらいの勢いだ。
さすが決戦燃費兵器、やることが徹底している。が、あまりにも低い回転を保つため、加速する時は必ずシフトダウンが必要になる。もちろんアクセルをちょっと踏み込めば勝手にシフトダウンするわけだが、その時は微妙にショックもあるし、スムーズな加速感は損なわれてしまう。
これが同じエンジンを積むゴルフTSIトレンドラインだと、最低でも1,500rpm前後を保ってくれるから、シフトダウンなしにググッと太いトルクで加速してくれるんだよね。
ゴルフでは「これでたったの1.2リッターかぁ!!」という分厚い低速トルクが存分に堪能できるのだが、車重が100kgも軽いポロでは、逆にそれが感じられない。
いくらなんでも1,100rpmじゃ、ターボはほとんど効いてないので、シフトダウンなしの加速はかなりトロいのだ。いやね、もちろんフツーには走りますよ。ストレスを感じるほどでもないです。
ただ、楽しくはないんだよね。ゴルフTSIトレンドラインは低い回転から押し出すトルク感がすごく楽しいけど、ポロにはそれがない。燃費のためには「欲しがりません勝つまでは!」って感じで、戦時中の配給生活を思わせる徹底した低回転志向なのである。
その結果、箱根で行ったプチ燃費テストでは、見事17km/Lをマークした。非常にスバラシイ数値だ。
しかし、失ったものもある。それはドライビングプレジャーだ。
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