トヨタ C-HR vs ホンダ ヴェゼル どっちが買い!?徹底比較(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
最近はクルマの好きなユーザーを中心に、クロスオーバーSUVが人気を集めている。大径のタイヤを装着して外観がカッコ良く、ボディの上側はワゴンや5ドアハッチバックと同じ形状だから居住性も満足させやすい。荷室にはリアゲートが装着され、荷物の収納もしやすい。趣味性と実用性を両立させて人気を得た。
SUV車はもともと悪路を走ることを考えたクルマで、タイヤのサイズも大きいが、今では一種のファッションになった。SUVだから走破力が高いとはいえず、駆動方式が2WDで、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)が170mm以下の車種も増えた。少し背の高いワゴン&ハッチバックとなっている。
SUV車は北米市場を中心に堅調に売れており、今では日本車や欧州車にも数多く用意される。ただしボディが全般的に大柄だ。
その意味で注目される新型車が、2016年12月14日に発売されるトヨタ新型SUVのC-HRだろう。全長を4360mmに抑えて、3ナンバー車ではあるがSUV車ではコンパクトな部類に入る。
C-HRを迎え撃つライバル車はホンダ ヴェゼル。全長を4300mm前後に抑えたコンパクトなSUVで、外観には存在感があり、ボディサイズの割に車内が広い。今回はこの2車種を比べる。
エンジンはC-HRが1.2Lのターボと1.8Lのハイブリッドモデル。ヴェゼルは1.5Lのノーマルモデルとハイブリッドモデルを用意する。駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDで、C-HRはターボが4WD、ハイブリッドは2WDと区分した。ヴェゼルは両エンジンで2種類の駆動方式を選べる。なおC-HRは発売前なので、比較車両はプロトタイプになる。
ボディスタイル・サイズ・視界・取りまわし性比較/C-HR vs ヴェゼル
ボディの基本形状は両車とも似ている。サイドウインドウの下端が高めで、後ろに向けて持ち上がり、後端部分でキックアップさせた。天井は後ろに向けて下降しており、ボディ後端のピラー(柱)は三角形に近い。
そのために両車ともに後方視界で不利になり、特にC-HRは数ある国産乗用車の中でも後ろがきわめて見にくい。
C-HRのボディサイズは全長が4360mm、全幅が1795mm、全高はハイブリッドが1550mmでターボは1565mmだ。ハイブリッドなら立体駐車場の利用性が優れている。
ヴェゼルはC-HRに比べて全長が60mmほど短く、全幅も標準ボディでは25mm下まわる。全高は1605mmだから、2WDの場合でC-HRよりも55mm高い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)はC-HRが2640mm、ヴェゼルは2610mmだ。最小回転半径はC-HRが5.2m、ヴェゼルは5.3mで、RSは5.5mに拡大する。
C-HRは小回り性能は少し優れているが、後方視界がきわめて悪いので注意したい。
勝者:ヴェゼル
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