自動ブレーキはローダウンすると作動しない? 実際に足回りを変えた結果は
- 筆者: 国沢 光宏
サスペンションを交換すると自動ブレーキが作動しなくなる?
今や優れた事故防止効果を持つ自動ブレーキが当たり前の装備になってきた。一方、クルマ好きからすれば、標準の足回りは物足りず、サスペンション交換をすることも珍しくない。実際、市販モデルであっても数タイプのサスペンション設定が用意されているほど。古今東西当たり前のモデファイである。
もちろん最低地上高を守れば車検にも受かり合法。しかし最近になって「サスペンションを交換すると自動ブレーキが作動しなくなる」というウワサも流れているようだ。「車高変われば自動ブレーキのセンサーの性能に影響を与える」と聞けば、そうかもしれないと思ってしまう。
といった質問をサスペンションのアフターマーケット最大手である『TEIN』の藤本さん(サファリラリーでの優勝経験も持つレジェンドドライバーでもある)にしてみたところ、「実は私達もデータを持っていないんです。国沢さん、試してみますか?」。ということになり、テストしてみた次第。
テスト車両はセンサーにレーザー+単眼カメラを採用している『トヨタ・セーフティセンスC』が付くヴォクシー。使用したTEINのダンパーは車高機能が付く調整『FLEX A』という売れ筋の製品である。テスト項目は以下の通り。車速はトヨタのカタログ値である30km/hとした。
想定できる範囲の結果は…
ノーマルサスペンションは当然ながら正常に作動し、ダミーの手前で自動停止した。続いて最低車高90mmという車検対応ギリギリにローダウンしてテストしてみたら、ノーマルと全く同じように自動停止。当初、車高を落とすと問題出るかもしれないと思ったので、(5)の項目を入れたのだけれど‥‥。
続いてフロントだけを限界まで低くして(車検に通れない状態。104mmのダウン)テスト。すると問題無く作動。自動停止した。自動ブレーキのセンサー、予想よりワイドな視野を持っている。それでは、と前輪の車高を上げ、さらに130kg分の水をラゲッジに積載して極端な後ろ下がり姿勢を作る。
これにはさすがに自動ブレーキは作動しませんでした。試しに130kgの水を降ろしてテストすると、問題無く作動。どうやらこのあたりがセンサーの限界なのだろう。極端な前上がり姿勢を作る人はいないと思うけれど、やはりセンサーのカバー範囲を超えるような極端な姿勢はダメだと判明。
問題無いと予想出来た(5)の推奨車高は正常に自動停車した。ということで車高調整機能付きダンパーに交換しても極端な姿勢で無ければ問題無いと考えていい。
ただ今回使ったダンパーは乗り心地も良好。ガタガタ揺さぶられるような乗り心地の悪いダンパーでの作動は未確認である。
[Text:国沢光宏]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。