トヨタ 先進技術試乗レポート ~自動運転から燃料電池、小型モビリティまで~/国沢光宏(1/2)

  • 筆者: 国沢 光宏
  • カメラマン:トヨタ自動車/オートックワン編集部
トヨタ 先進技術試乗レポート ~自動運転から燃料電池、小型モビリティまで~/国沢光宏
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自動車評論家 国沢光宏 が思わずウナった先進技術とは!?

先日、トヨタの先進技術発表会が行われた。ここにきて注目を浴びている自動運転や、自動ブレーキに代表される安全技術。そして2015年に発売予定されている燃料電池自動車(FCV)、新しいコンセプトの「乗り物」など環境対応技術が盛り沢山。代表的な技術を紹介したい。果たして評論家をウナらせるか?

トヨタの『自動運転技術開発』はいかに?

高度運転支援システム高度運転支援システム

グーグルが世界に先駆けて自動運転のクルマを出して以後、自動運転技術は先端技術の代表のような存在になった。トヨタも負けちゃいけないと思ったのだろう。ミリ波レーダーで先行車との間隔を検知し、単眼のCCDカメラで車線を見るという手放し運転可能なシステムを出した。

TVや新聞記者の皆さんは感動しているようだけれど、御存知の通りミリ波レーダーと単眼カメラを使ったレーンキープシステムは2001年に日産が発売しているため目新しさ無し。現在進行形だけれど、国土交通省が手放し運転を絶対認めなかったため、その後全く進化せず。

トヨタも先進技術じゃ無いことを認識しているのだろう。ミリ波レーダー+単眼カメラに加え、700Mzの車々間通信を使い、先行車のブレーキやアクセルの情報を得て車間距離のコントロールをするという機能をアピールしている。先行車がブレーキ踏めば、即座に後続車も先行車のブレーキを認識出来るという寸法。

確かに現在のトヨタのミリ波レーダーだと精度が悪いため、先行車の減速を瞬時に判別出来ない。したがって車間距離が詰まりすぎ、結果的にキツいブレーキになってしまう。ただ精度の高いミリ波レーダーを使えば、お金の掛かる車々間通信をしないでも車間距離は調整可能。

そもそもメルセデス・ベンツが、10km/h以下での速度に限り、自動的に先行車を感知してハンドル操作してくれるクルーズコントロールを市販済(機能的には全速度手放しが可能)。トヨタは2010年代半ばに市販と言っているが、完全に出遅れた。評論家ウナらず。

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ボルボやスバルにも引けをとらない、『自動操舵により衝突回避を支援する歩行者対応PCS(プリクラッシュセーフティシステム)』

衝突回避支援歩行者対応PCS
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歩行者の飛び出しを感知し、ブレーキだけでなくハンドルを操作して避けるというもの。トヨタの調査によれば、飛び出してきた人はクルマに気づいて立ち止まるのだという。そのままブレーキを掛けても間に合わないけれど、1mでも避ければ接触を避けられるそうな。

なるほど飛び出してきた歩行者の感知は早い!

ボルボの技術やスバル「アイサイト」「アイサイト」と比べ勝るとも劣らず。ただドライバーが前方を見ていれば十分にブレーキやハンドルによる回避が可能なタイミングです。この技術を伸ばし、人間より認知速度とブレーキ・ハンドル操作ができるようになったら素晴らしい!

理想は飛び出してきたら、ドライバーが驚いている間にブレーキと回避操作をしている、というイメージ。でも現在の反応速度でも脇見運転している人や、反応の鈍い高齢者などのアシストシステムとしちゃ有用。1日でも早い市販を希望しておく。評論家、少しウナりました。

衝突回避支援歩行者対応PCS衝突回避支援歩行者対応PCS衝突回避支援歩行者対応PCS衝突回避支援歩行者対応PCS歩行者の動きから危険を予測
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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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