トヨタ 新型ラクティス グレード比較(1/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社
初代モデルを継承・発展させたモデル
ラクティスの初代モデルは2005年・秋にデビューした。実質的にはファンカーゴの後継モデルとも言うべきクルマだったが、コンセプトを一新するなどしたため、ラクティスという新しい名前で登場した。
今回登場した2代目の新型ラクティスは、初代モデルのコンセプトを継承・発展させる形で登場。全高はやや低くなったが全体的なデザインイメージは従来のモデルを継承しているし、広い室内空間を持つコンパクトカーという点でも従来モデルと変わらない。
5ドアハッチバックのボディに1.3Lと1.5Lの自然吸気エンジンを搭載する基本仕様も共通だし、スーパーCVTと組み合わされるのも同様だ。なお1.5Lエンジンは1NZ-FEWEで従来と変わらないが、1.3Lエンジンは新世代エンジンの1NR-FE型へと変更されている。また1.5L車にはアクティブCVTシステムが採用されている。
新型ラクティス X/基本装備を備えたベースグレード
新型ラクティスでベースグレードとなるのは「X」グレードで、1.3L車と1.5L車に設定されている。
ベースグレードといっても、マニュアルエアコンやCDプレーヤー+AM/FMラジオ、電動パワーステアリング、ワイヤレスドアロックリモコンなど、基本といえる快適装備は標準で用意されている。
これらの装備はほかのグレードと共通となるものも多く、Xでもそこそこ充実した装備が用意されていると思っていいだろう。
安全装備は、「EBD付きABS(ブレーキアシスト付き)」や「運転席&助手席SRSエアバッグ」など基本的なものが標準で、「SRSサイド&カーテンエアバッグ」についてはオプション設定となる。横滑り防止装置の「VSC」は設定されていない。
1.3L車の「1.3X」は144万5千円の設定で、1.5L車の「1.5X」はエンジンの違いに細かな装備の違いが加わって10万円高い設定になる。1.5L車の2WDと4WDの価格差は16万8千円だから、小さめの価格差である。
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