トヨタ 86(ハチロク) 公道試乗レポート/飯田裕子(1/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:茂呂幸正
念願のトヨタ86公道試乗!果たして“楽しいスポーツカー”へと仕上がっているのか!?
オンナの私が言うのも何だけど、「トヨタ86は四の五の言わずに乗ってみろ!」と言いたい。
なぜならトヨタ86は、久しぶりの国産スポーツカー。クルマづくりはスバルだってトヨタだって真摯に取り組み、満を持して世に送り出しているのだから・・・。
ただし、ポルシェやランボルギーニやGT-Rなどの高性能で高価な、そしてハイパワーモデルと呼ばれる4WDスポーツカーたちとは違う世界を持っていることだけは、最初にお伝えすべきだろう。
トヨタ86については色々な目線で見ることができる。格好は良いか?実用性は兼ね備えているのか?
しかし、冒頭にも「乗ってみろ!」と申し上げたように、クルマ好きが見てスポーツカーとして楽しいのか?というところに注目したい。
FRスポーツカーらしい素直さが楽しいトヨタ86!
これまでサーキットでチョイ乗りをした程度だったコンセプトモデルの86を、量産モデルでついに公道で試乗できるチャンスがやって来た。しかも、各グレード(RCを除く)を乗り比べることもできたので早速お伝えしたい。
まず、ソロソロと走らせただけでもステアリングのしっかり感が伝わってくる感じが、スポーツカーらしく、86らしさでもある。
ハンドルを握り、ハンドルを切るとも言わない2~3センチ分ほどの操作をしてみてもほとんど遊びがなく、フロントタイヤが素直に反応する。
そして、その感覚は直進走行では直進安定性に繋がり、コーナーリング中は自分の操作がそのまま反映された挙動に変わった。
例えば、大きなカーブを思い通りの走行ラインで走り、立ち上がりに向かってアクセルを踏み込んでいったとき、路面を捉えて素直に走る86の挙動が楽しくて嬉しい。まるで愛犬がお手を覚えてくれたときのようだ。
このような素直さがFRスポーツカーらしいと思えるのではないか。
一方、特設コースでUターンやスラロームを試してみると、ハンドルを切り過ぎた状態でアクセルを踏んだり、ハンドルを切る量はちょうど良くてもアクセルを踏み過ぎると、86は正直にお尻がズルッと滑る。
こちらもFRスポーツカーらしい。が、実際はVSC(横滑り防止装置)がエンジン出力制御やブレーキ制御技術を状況によって介入する。
ちなみに、「スポーツVSC」を選ぶと、介入が少し遅くなる=ドリフトアングルがつく(エンジンをかけなおせばノーマルに戻る)。
軽量化にこだわったボディは、足元(タイヤ)の接地感を確かに感じながらも、身のこなしにはムダな贅肉などついていないランナーのような軽快さがある。
ロータス・エリーゼほどの一糸纏わぬような身軽さではないものの、ボディサイズに対し1,200kgほどの重量は軽量級のスポーツカーであり、スイスイと走る様子からも一人でドライブしているときなどは、その軽さを実感できる。
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