スズキ 新型ワゴンR 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正/オートックワン編集部
販売好調な新型ワゴンR、ディーラー試乗における要チェックポイントを抑えておこう!
2012年9月にフルモデルチェンジを受けたワゴンRは、軽自動車の主力車種とあって好調に売れている。
購入を考えている読者諸兄も多いと思うので、“ディーラー試乗”を視野に入れたチェックポイントを取り上げてみたい。グレードは売れ筋になる標準ボディのFXリミテッドとしよう。
旧型ワゴンRから改善された視界をまずはチェックだ!
まず、試乗車を受け取って運転席に座り着座姿勢を調節したら、視界をチェックだ。フロントピラー(天井を支える柱)はやや太めだが、比較的手前にあるので、斜め前方の視界は遮られにくい。
側方や後方の視界は、現行型になって向上した。正確にいえば、2世代前の水準に戻している。先代型はサイドウィンドウの下端を前側で15mm、後ろ側で25mmほど高めて側方が見えにくくなったが、現行型は2世代前と同程度の高さに下げたからだ。
インパネに目を移すと、シルバーのパネルも装着されて上質な印象。最近はコンパクトカーの造り込みが粗くなったこともあり、ワゴンRの質感がさらに際立つ。エアコンのスイッチは少し下側に装着されるが、手は届きやすい。
シートは着座位置が高めなので、小柄なドライバーは注意!
居住性も確認したい。フロントシートはベンチタイプで、サイズは十分に確保されている。座面にもボリューム感があって座り心地は良好だ。ただし、空間効率を向上させる目的で、着座位置は高めの設定となっている。
他の背の高い軽自動車にも当てはまる話だが、小柄なドライバーはペダル操作が難しくなる場合がある。不満を感じたら、アルトやアルトラパンも試してみたい。
リアシートも着座位置は高めだが、サイズと座り心地は満足できる。
そして、頭上と足元の空間が広い。身長170cmの大人4名が乗車して、リアシートに座る同乗者の膝先には握りコブシ3つ半の余裕がある。クラウンやフーガでも握りコブシ2つ半だから、前後方向の足元空間は日本車全体で見ても広い部類だ。
多彩なシートアレンジと、助手席シートの使い勝手の良さも要確認!
シートアレンジは多彩。リアシートのバックレストを前に倒すと座面も連動して下がり、フラットで広い荷室に変更できる。スライド機能も左右分割式で、リア側にチャイルドシートを装着した時は前寄りにセットすると便利だ。信号待ちの時など、子供のケアをしやすい。
もう一方のリアシートに大人が座る時は、足元空間を十分に取れる。リアシートの左右が独立してスライドすると、使い勝手は大幅に向上するのだ。
収納設備も確かめておきたい。助手席の前側には、上からフタの付いたインパネボックス、中段にはトレイ、下段にはグローブボックスと3つの収納設備が縦方向に並ぶ。助手席の下側には大きなバケツ状のアンダーボックスが備わって便利。取っ手も付いているから車外に持ち出すことも可能だ。
乗降性は良好。着座位置が適度な高さに設定され、ドアの間口も広いためにスムーズに乗り降りできる。広い足元空間も乗降性を高めている。
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