超ビッグサイズSUVのスバル「アセント」も左ハンドルで日本に? 日本のアメ車も続々導入か
- 筆者: 国沢 光宏
大柄ボディ米国専用SUVもトランプ政権下でどうなる?
スバルがニューヨークーショー2017で『アセント』という大柄の3列シートSUVを発表した。ボディサイズは全長5050mm×全幅1990mmと、レクサスLXの全長5065mm×全幅1980mmとほぼ同じ。アメリカだと「少し大きい」程度ながら、日本だと実用上の上限サイズに近いと思っていいだろう。
当然のことながらアメリカ専用車という位置づけであり、生産もアメリカの工場で行う。日本で売られることなど無い、というハズだった。
しかし! 世の中の流れが変わりつつある。トランプ大統領になって以後、アメリカ車を日本で売らなくちゃならない雰囲気になってきたのである。
特にスバルは、ホンダや日産などと比べ日本からの輸出比率高い。アメリカ工場の増強を発表しているものの、それだけじゃ済まない可能性が出てきた。といっても以前取り扱った『トラヴィック』のように、GM車を日本で売るような方向は難しい。そもそもGM車を日本で売ろうとしたって無理。
ということで注目されているのがアメリカで生産され、日本だと“アメリカ車”扱いになるアセントである。前述の通りボディサイズは日本ではかなり大きいが、何とか実用になる。エンジンだって2.4リッター4気筒ターボと言われているため、大排気量車の自動車税が罰則のように高額な日本の税制だって問題無し。
スバルにとって貴重な3列シート車だがネックも
また、スバルにとっても貴重な3列シート車だ。こうやって考えると売らない理由を探す方が難しい。
唯一のネックになりそうなのは左ハンドルしかないという点である。右ハンドルを作るとなれば、衝突安全性を含め、全てゼロからスタートしなければならず時間もお金も掛かってしまう。
早くて2年待つなど、気が長いと思えないトランプ大統領だと無理。といった事情はスバルに限ったことではない。状況次第で、トヨタや日産もアメリカで生産しているアメリカ仕様のSUVやミニバンを急遽日本に持ってくることになる。その場合、全て左ハンドルのままになることだろう。
そもそもボディサイズの大きいクルマは、左ハンドルの方が左に寄せるのも楽。狭い道でのスレ違いなど、左に寄せて待っていればよい。ETCの普及もあり、高速道路の料金所だって問題無し。日米貿易交渉の行方次第で、アセントは案外早い段階で日本に入ってくるかもしれない。
気になる価格は500万円程度か。1100万円のレクサスLXと同じくらい押し出しの効く3列シートSUVが半額で買えるなら大いに魅力的だと思う。水上バイクやバスボート、小型のモーターホームを引っ張ることも簡単にできる。スバリストならずとも大いに気になる存在だ。
[Text:国沢光宏]
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