autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム フランクフルトMS 2009“私の注目車種はこれだ!”/木野龍逸

自動車評論家コラム 2009/9/25 10:00

フランクフルトMS 2009“私の注目車種はこれだ!”/木野龍逸

Text: 木野 龍逸 Photo: 菊池一弥/メーカー各社
フランクフルトMS 2009“私の注目車種はこれだ!”/木野龍逸

ルノー EV 4モデル

ルノー フルエンスZ.E.コンセプト

いつもながらのゴーン流パフォーマンスなのかどうか、ルノーがプレスカンファレンスで発表した4台は、すべてEVだった。

いかにEVを重視しているかの現れではあるが、それにしても極端なアピールだった。ルノー・日産連合は、EV専門メーカーを目指すのか?

「ツィギーZ.E」は、都市型交通をイメージした小型モデル。ワンモーションデザインの「ZOE Z.E.」は、レジャーを意識し、室内で快適に過ごせるよう屋根に太陽光発電装置を搭載している。

「フルエンス Z.E.」は、航続距離160kmを目指したファミリータイプのセダン。現行モデルのカングーをベースにした「カングー Z.E.」は、70kWのモーターを搭載したユーティリティカーというラインナップ。

この中では、電池を積む場所に余裕がありそうな「カングー Z.E.」がもっとも実現性が高そうだった。

ルノー フルエンスZ.E.コンセプトルノー ZOE Z.E.コンセプトルノー ZOE Z.E.コンセプトルノー カングー EVルノー ツィギーZ.E コンセプト

メルセデス・ベンツ ビジョンS500 プラグインハイブリッド

メルセデス・ベンツ ビジョンS500 プラグインハイブリッド

メルセデスブースの一番奥まったところに、まさに“ひっそり”と置いてあったのが、S500クラスベースの「ビジョン S500 プラグインハイブリッド」。

ダイムラーでは、上級カテゴリー初のPHEVだ。それなのに、なんだってこんな奥にPHEVを置いているのかと説明員に聞いたら、「置いたヤツに聞いてくれ」とちょっと困惑気味だったのはともかく、興味深いのは、フルハイブリッドシステムにガソリンエンジンを組み合わせたこと。

やっぱり、高価なハイブリッドシステムに高価なディーゼルエンジンを組み合わせることで価格競争力が落ちるということだろう。

付け加えれば、そこまで考えているということは、このクルマ、意外に早く市場に出てくるかもしれない。

BMW ヴィジョンエフィシエントダイナミクス

BMW ヴィジョンエフィシエントダイナミクス

ある意味、今年のフランクフルト・モーターショーを象徴していたかのような車種が、BMWのコンセプトカー「ヴィジョンエフィシエントダイナミクス(Vision Efficient Dynamics)」だ。

BMWは開幕直後、一番手のプレスカンファレンスで、EVのMINI E、ハイブリッド車のアクティブハイブリッド7とX6を発表し、メインがプラグインハイブリッド車のヴィジョンと、電気づくしだった。

ディーゼルエンジンと前後輪の電気モーターを組み合わせ、1リッターで約26km/L走る4WDのヴィジョンは、0-100km/hを4.8秒で加速し、最高速度は250km/hとさすがのパフォーマンス。

もちろん、電気モーターだけでも走行可能だ。こんなクルマがあったらいいなとは思うが、世に出るのがいつかは未定。

ルーフ eルーフ

ルーフ eルーフ
ルーフ eルーフルーフ eルーフ

ポルシェをベースに、独自のエンジン、ブレーキ、サスペンションなどを組み込んだ世界最高峰のコンプリートカーを生み出すメーカーとして有名な独ルーフが、とうとうEVに進出した。

ルーフのEV「eルーフ」は、16万ユーロ(約2,144万円)という価格も驚異的なら、最高出力270kW、最大トルク950Nmというパワーも驚愕モノ。

一回の充電で200km程度、追加電池を搭載すれば320km走ることができるという。2010年にデリバリー予定で、すでに50台の予約が入っていると、セールス担当者が言っていた。

こんなクルマを作っちゃうのもすごいし、買う連中がいるっていうのも、世界の広さを感じさせる。世の中には、環境に関心の高い金持ちがいっぱいいるってことだ。

REVA NXR・NXG

REVA NXR フロントREVA NXG フロント

インド生まれのEVメーカーREVAが、新しいモデルを発表した。

REVAのEVはこれまで、地元インドのほか、英国などで約3,000台が売れているが、はたして新モデルはさらなる飛躍をもたらすのか?

発表された新型は「NXR」と「NXG」の2車種。

まずは普及モデルのNXRから発売し、2011年には航続距離200km、最高速度130km/hのNXGを投入予定だ。

注目は、「REVive」と名付けられた新サービス。

電池残量が少ないときなど、REVAのセンターに電話すると遠隔操作で充電してくれて、また走ることができるという。とはいえシステムの中身は不明なので、日米欧のメディアは「?」マーク付きでレポートしている。

ということで、今はインド5,000年の歴史が何を生み出すのかに期待したい。

フォルクスワーゲン E-Up!

フォルクスワーゲン 「E-UP!」 コンセプト

「将来は電気駆動になっていく」というのが、フォルクスワーゲンの未来予想図。

その具体案が、初公開したEV、「E-Up!」だ。

フォルクスワーゲンが2011年にラインナップ予定のコンパクトカーシリーズをベースに、全長は3.19mとさらに小型化している。

最高出力60kWと決してパワフルではないけども、車重は1トンを少し超える程度だし、市街地での使用を重視したコンセプトなので十分な走行性能だろう。

市販開始は2013年。こんなクルマが街にあふれたら、さぞ楽しかろう。フォルクスワーゲンでは他に「L1」という、1リッターで70km以上も走る小型ハイブリッド車が注目されていた。

カーボンを多用するなど超高価なクルマだが、開発責任者は「作ったんだから、売りたいよ」。

フォルクスワーゲンさん、これも市販化お願いします。

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