世界のBOSEも自動運転に参入!音響メーカーが革新技術を量産化へ(1/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
あのBOSEが自動運転に本気になった
BOSE(ボーズ)といえば、クルマ向けの高級カーオーディオのイメージが強い。また、飛行機のなかで静かな空間を作り出してくれる、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンやイヤフォンが世界的に人気が高い。
そのボーズが、自動運転向けの開発を進めているが、最新動向をラスベガスで体験することができた。これは、CES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)の開催に関連して、ラスベガス市街地に独自会場を設けて行ったものだ。筆者は昨年に引き続き、2度目の参加となった。
参加者は、一部のメディアや、自動車メーカーの幹部や開発関係者が主体。現行のカーオーディオシステムと、その進化についての紹介はもちろん、ボースがこれから開発に注力するビジネスのイメージを実体験できるさまざまな仕掛けがあった。
今回のメインテーマは、「Beyond Sound〈ビヨンド サウンド〉」。音響を超える新たなる世界へ、という意味が込められている。
主役は「ボーズ・ライド」
そもそもボーズは、工学系で世界トップレベルの、マサチューセッツ工科大学(MIT)の電気工学の教授だったアマー・ボーズ博士が1964年に設立した企業。それまでの音響システムの常識を覆す、新商品と次々と世に送り出してきた。
そのなかで、1980年代初頭、ボーズ博士が自動車用サスペンションの改良を目指す「プロジェクト・サウンド」を立ち上げた。その研究成果として、日本ではほとんど知られていないが、「ボーズ・ライド」という商品がすでにアメリカなどで販売されている。
対象となる車両は、大型トラック、トレーラー、そして電車だ。
今回、それら3つの目的に対応した室内デモンストレーションを体験した。上下動に対する振動を緩和するため、音響のノイズキャンセリングの考え方を応用したものだ。
音も振動も、時間変化に対して波をうつような動きをみせる。その波に対して、位相(波がずれていること)の波を被せることで、波全体の大きさが小さくなるというものだ。
今回のデモでは、「ボーズ・ライド」の有り無しを体験したが、有りの場合、シート自体の振動が減り、床が動いている印象になった。その場合、目線の高さの位置の変化が少なく、疲れが少ないと感じた。
次に、今回初登場となった縦方向だけではなく、ロールやピッチングなど、前後方向の揺れにも対応した最新型「ボーズ・ライド」の室内デモを体験。トラクターや、大型ピックアップトラックでの走行風景を大型スクリーンに映し出し、それに「ボーズ・ライド」が連動する仕組み。ユニバーサルスタジオなど、アトラクション施設になるような雰囲気の最新機器だ。
感想としては、さきほど乗った縦方向のみの場合と同じく、目線の高さの変化が少ない。と同時に、床の動きが複雑となり、確かに楽なのだが、これが実車になったらどうなるのか、想像することが難しかった。
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