トライアンフ・アプリリア・BRP試乗レポート in JAIA輸入バイク試乗会 vol.4 /国沢光宏(1/3)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:原田淳
トライアンフ Tiger800XRx
新生トライアンフの主力車種が、オンロードもラフロードも走れる『タイガー』である。低い回転域から2気筒のような太いトルクを出し、それでいて高回転域は4気筒と同等の快適性持つ新生トライアンフ得意の3気筒エンジンを搭載している。
しかも今回試乗した『800XRx』は最新型の電子スロットル仕様。ハンドル部分のボタン一つでABSやトラクションコントロール、スロットル特性を選べるから素晴らしい!
試乗してみたら素直な乗り味にビックリ!タイガーはロングツーリングファンや、年間走行距離多いヘビーユーザーの人気を集めているが、大いに納得する。全くストレスないのだ。
パワー特性も自然で扱いやすい。低い回転域からトルク出ているため、ギアチェンジをサボったって普通に走ってしまう。
ハンドリングはクセ無く素直。曲がろうと思っただけで曲がれてしまう感じ。今回のようなウエット路面だって怖くないのに驚いた。2人乗り+荷物満載した時の車体の剛性感は文句なし。小型のカウルを装備しているため、雨風をしのげるのが嬉しい。ロングツーリングするなら、大型のカウルに交換してもOK。足さえ届けば最高のツーリングバイクになってくれることだろう。
主要諸元
全長x全幅x全高:2205x795x1340mm/ホイールベース:1530mm/シート高:810mm~830mm(ローシートの場合は790-810mm)/車両重量:223kg/エンジン型式:水冷12バルブDOHC直列3気筒/総排気量:800cc/ボア×ストローク:74.05x61.94mm/最高出力:95ps(70kW)/9250rpm/最大トルク:79Nm/7850rpm/燃料噴射:マルチポイントシーケンシャル電子燃料噴射/トランスミッション:6速/燃料タンク容量:20リットル/フロントタイヤ:100/90-19/リアタイヤ:150/70 R17/フロントブレーキ:ツイン308mmフローティングディスク、Nissin製2ピストンキャリパー、切り替え可能ABS/リアブレーキ:シングル255mmディスク、Nissin製シングルフローティングキャリパー、切り替え可能ABS/販売価格(消費税込):1,449,000円
トライアンフ Bonneville T100
水冷3気筒エンジンで復活したトライアンフながら、やはりトラッドな空冷バーチカルツインの復活を望む声が多かった。新生トライアンフの経営陣も「そろそろいいでしょう!」と思ったに違いない。
古き佳き英国車の雰囲気の残す『ボンネビル100』を発表したのである。写真を見て頂ければ解る通り1950年代の名車ボンネビルにソックリ!
排気量865ccの空冷バーチカルツインは、電子制御ながらキャブレターのよう形状を持たせるなど懲りに凝っている。別体ミッションのようなエンジンや、メインキーの位置もムカシ流。スポークホイールまで採用しちゃってるから拍手したい。ドラポジだって当時のまんま。考えてみたら1960年代の日本車はトライアンフのパクり。
試乗すると往年のカワサキW1(現在のW1でなく元祖)を彷彿させる乗り味がステキだ。ギクシャクする回転域の少し上を使って加速していくときの気分の良さは、大排気量ツインの味です。歯切れのよい音を出すマフラー(合法の範囲です)など組み合わせたら最高かと。
主要諸元
全長x全幅x全高:2230x740x1100mm/ホイールベース:1500mm/シート高:775mm/車両重量:230kg/エンジン型式:空冷DOHC並列2気筒360ºクランク/総排気量:865cc/ボア×ストローク:90x68mm/最高出力:68ps(50kW)/7400rpm/最大トルク:68Nm/5800rpm/燃料噴射:SAI付きマルチポートシーケンシャル電子燃料噴射/トランスミッション:5速/燃料タンク容量:16リットル/フロントタイヤ:100/90-19/リアタイヤ:130/80 R17/フロントブレーキ:310mm径シングルディスク 2ピストンフローティングキャリパー/リアブレーキ:255mm径 シングルディスク2ピストンフローティングキャリパー、直径265mm、シングルピストンフローティングキャリパーキャリパー/販売価格(消費税込):1,310,000円
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