2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤーは初のEV「日産 リーフ」に決定
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本年度のカー・オブ・ザ・イヤーは他車と大差をつけてリーフが圧勝
2011年12月3日、東京ビッグサイトで開催中の「東京モーターショー2011」会場内において、最も優秀なクルマに贈られる賞「2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤー」が発表となり、「日産 リーフ」が受賞した。
「2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、2010年11月1日~2011年10月31日までに新しく発売されたクルマが対象となる。
選考するのは、自動車評論家を中心とした「日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員」。前述の選考委員60名により、第一次選考で「10ベスト」と呼ばれる10台が選ばれ、さらにそのなかから「イヤーカー」が決定される。
2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤーの「10ベストカー」は以下の通り。
上記の10ベストカーから、日産 リーフが本年度の「イヤーカー」を受賞した。
日本カー・オブ・ザ・イヤーの歴史の中で、日産車の受賞は今回で4回目。また、前回受賞した「マーチ」から数えると日産の受賞は実に19年ぶりであり、さらにEV(電気自動車)の受賞は初。
そして最も驚くべきは、他車を引き離し圧勝であったこと。日産 リーフの得点は「522点」。点数では2位となる「メルセデス・ベンツ Cクラス」ですら「174点」であったことから、実に2位との差は3倍という大差になった。
日産 リーフの受賞理由として、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会では
「EVとして可能な限りの実用性を持ち、近未来的な様々なアプローチをした。そして発展性、充電設備への投資など、EV普及のための礎となる仕上がり、取り組みを評価。」
と発表している。
日産の志賀COOは、
「本当に、本当に嬉しいです。皆さんに受け入れていただく“量販の電気自動車を作ろう”というところからスタートしてからは、実に様々な苦労がありましたが、今日それらが報われました。
本当に苦労の連続でして、クルマは追浜工場、バッテリーは座間工場、モーターは横浜工場でそれぞれ生産し、開発段階では世界中で日産リーフの実験をしました。そして、電気自動車を安全に、安心して使って頂くためにあらゆる実験を行いました。
そして何よりも、今日は12月3日ですが、昨年の12月3日に日産本社でリーフを発表いたしました。そして、丁度一年後の今日、この日にいただけたことが嬉しいです。これからもっと頑張れ!という励みの声に聞こえてきます」
と、受賞した喜びとリーフ発売に至るまでの苦労をコメントした。
また、日産の渡部英朗執行役員にもインタビューし、
「本当に嬉しいです。日産 リーフが丁度一年前に発表されたということ、またEVで日本カー・オブ・ザ・イヤーが取れたということ。さらには19年ぶりということもあり、今回の受賞を大変嬉しく思います。
リーフなど電気自動車におけるこれからの課題としてはインフラもありますが、地方自治体やそれを取り巻くインフラ整備などの関連企業、それらの方々と連携して一つの方向性に導いていくことが最も難しいことだと感じています。
日産自動車のみで、できることは限られています。地方自治体のリーダーシップ、官民一体となって連携していくことが、電気自動車の普及に最も重要な課題だと感じています。」
と、受賞の喜びとともに、リーフなどこれからの電気自動車の課題について伺うことができた。
また、同時に「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」と「実行委員会特別賞」も発表された。
「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」とは、10ベストカーのうち輸入車を対象として最多投票となったクルマに送られる賞のこと。本年度のインポートカー・オブ・ザ・イヤーは「メルセデス・ベンツ Cクラス」が受賞した。
日産リーフの独走に対し、インポートカーは最後までメルセデス・ベンツ Cクラスとプジョー508の2台が接戦となっていたが、僅か4点という僅差でメルセデス・ベンツ Cクラスが勝利を制した。
もう一つの「実行委員会特別賞」は、本年度に特別なインパクトを与えたというクルマに対して与えられる賞で、対象車は10ベストカーではなく、本年度の全ノミネート車55台から選ばれる。
本年度最も大きなインパクトを与えたクルマは、「マツダ デミオスカイアクティブ」が受賞した。
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