三菱電機、自動車機器の製造・販売会社を中国に設立
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三菱電機株式会社は、電動パワーステアリング用機器やカーマルチメディア製品を製造・販売する新会社を中国に設立すると発表した。
新会社は2012年4月に営業を開始し、既存拠点と合わせ2015年度に中国国内売上高500億円を目指すという。
背景と狙い
三菱電気株式会社は、成長著しい中国を自動車機器事業の重点市場と位置付け、2002年にオルタネーターやスターターをはじめとする電装品およびカーマルチメディア製品を製造・販売する現地合弁会社「常州三菱电机士林电装品有限公司」を設立して、生産規模を拡大してきた。
2009年に世界最大の自動車販売市場となった中国では、沿岸部を中心とした需要が内陸部へと拡大しており、今後、販売台数はさらに増加していくと見込まれる。
今般設立する新会社は、常州市と上海市の中間となる常熟市に位置しており、電動パワーステアリング用機器やカーマルチメディア製品をはじめとする各種自動車機器の製造と販売を担当し、以下の役割の下、当社自動車機器事業のグローバル戦略の中核拠点として活動していく。
(1)今後ますます拡大する市場要求に対応した生産能力増強
(2)コスト競争力強化に向けた現地調達機能とエンジニアリング機能の拡充
(3)現地顧客サポート機能の強化と新規顧客開拓
なお、既存の常州三菱电机士林电装品有限公司はオルタネーターとスターターの製造に特化し、顧客窓口としての販売・営業機能は、すべて新会社が担う。