日産、大阪「EVタクシープロジェクト」に「日産リーフ」50台を納車

日産自動車(株)は15日、大阪府が電気自動車(EV)の早期普及策の一環として進めている「EVタクシープロジェクト」に協力し、走行中にCO2を全く排出しない100%ゼロ・エミッションの電気自動車「日産リーフ」50台を、EVタクシーとして納車したと発表した。

同日大阪市内で行われたEVタクシー出発式には、プロジェクトに参加しているタクシー事業者32社に納車された「日産リーフ」によるEVタクシーが集結し、大阪府の橋下徹知事をはじめ関係者によるテープカットが行われ、以降EVタクシーが大阪のまちを走り始める。

大阪府は低炭素社会の構築や新エネルギー関連産業の振興を目指した「大阪EVアクションプログラム」に基づき、EVの普及・充電インフラの整備に積極的に取り組んでいる。

「EVタクシープロジェクト」は、このアクションプログラムの中で、府民へのEVの普及・啓発の先導役とともに、ビジネス・観光などで大阪を訪れる方々に大阪府のEV普及の積極的な取り組みを印象的に伝える重要な役割を担っている。

また、大阪府は、EVタクシーが営業を開始することに併せて、50台共通の「EVタクシーラッピング・デザイン」を採用した他、「EVタクシー専用」乗場の設置、専用端末で配車場所まで呼び出すオンデマンド運行、事前予約の固定ルート運行に観光タクシーを実施するなど、数多い興味深い取り組みを行うことを発表している。

EVタクシー出発式に出席した日産の常務執行役員である川口均は、「大阪府の取り組みは、橋下知事によるトップからのリーダーシップ、積極的なインフラ構築、地元産業の活力の活用、関西圏という広域での取り組みも展望していることなど、地域におけるEV普及の成功に必要な要素を数多く備えている。

日産は、今後もEVタクシープロジェクトを皮切りに、EV普及に向けて積極的に取り組む大阪府をサポートしていきたい」と述べた。

なお、日産自動車は、大阪府が主導して開催する「大阪新エネルギーフォーラム2011」に協力し、同社最高執行責任者(COO)の志賀俊之による記念講演を始めとした各種講演、「日産リーフ」の試乗・展示などを行う予定である。

日産はルノーと共に「ゼロ・エミッション車で世界のリーダーになる」という目標を掲げており、世界各国の政府や自治体、企業などと合わせて90件以上のゼロ・エミッションモビリティに関するパートナーシップを締結している。

「日産リーフ」は、昨年12月に日本、米国で販売を開始した。今後、欧州の一部地域にも投入され、2012年よりグローバルに量販していく。

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