トヨタ、東京モーターショーに小型FRスポーツや都市型EVコンセプトカーを世界初出展
プリウスのPHV(プラグインハイブリッド)車のコンセプトモデルも
トヨタは、10月24日から11月4日まで、千葉市・幕張メッセで一般公開される第41回東京モーターショーに、参考出品車4車種や市販乗用車などを出展する。
トヨタは、これまでモーターショーをクルマの新たな可能性を提案する機会としてとらえ、様々な参考出品車を発表してきた。今回、出展テーマは前回に引き続き「Harmonious Drive(ハーモニアス ドライブ)人と、地球と走る、あたらしい明日へ。」とし、社会との共生を図りながら、個性が際立つクルマづくりに取り組むトヨタの姿勢を示し、その具現化した車両を紹介する。
トヨタブランドでは、クルマ本来の魅力である運転する楽しさ・所有する歓びを提案する小型FRスポーツコンセプト、そしてCO2排出量抑制、エネルギー多様化への対応などを念頭に、本格的な普及に最も適したエコカーと考えられるプラグインハイブリッド車(PHV)や近距離移動に適した小型電気自動車(EV)といった環境コンセプトカーなど、以下の各参考出品車を出展する。
【参考出品車】
■FT-86 Concept(世界初出展)
クルマ本来の運転する楽しさ、所有する歓びを提案する小型FRスポーツのコンセプトモデル。
・ドライバーがコントロールしやすいコンパクトなサイズ感、軽量/低重心な車両特性とレーシングカー感覚のドライビングポジションがもたらす意のままのハンドリング性能、エモーショナルでユーザーの心をとりこにするスタイリングを提案。
・新時代のスポーツカーにふさわしい2L水平対向4気筒自然吸気ガソリンエンジンと空力に優れた軽量ボディにより、高出力と環境性能を両立。
・ボディカラーの青みをさしたFLASH REDとともに、インテリアの構造部位を“極限まで鍛え抜いた体に最小限のカバーを着せる”イメージで各種機能をモダンに表現するなど、走りに対する熱い想いを具現化。
■PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept(日本初出展)
トヨタ車の駆動用バッテリーとしては初めてリチウムイオン電池を搭載し、家庭用電源などからの外部充電を可能とする3代目プリウスをベースとしたPHVのコンセプトモデル。
・PHVは、バッテリーの残存量や充電インフラの整備状況にかかわらず使用可能であり、電気エネルギーの利用促進によりHVを上回る燃費改善、化石燃料の消費抑制、CO2排出量削減、大気汚染防止などが期待できる。
・PRIUS PLUG-IN HYBRID Conceptでは、燃費性能55km/L以上(CO2排出量42g/km以下)、満充電でのEV走行距離20km以上を目標値としている。充電時間については、100Vで約180分、200Vで約100分を目標としている。
*プラグインハイブリッド車の燃料消費率として定められた試験条件(外部充電による電力で走行した燃料消費率と外部充電による電力を消費した後にハイブリッドで走行した燃料消費率とを複合して算定された平均的な燃料消費率。JC08モード走行による。使用環境、運転方法、1日当たりの走行距離により大きく異なる)に基づき算定。
■FT-EV II(世界初出展)
モビリティの用途・使用するエネルギーの特性/供給インフラの整備状況に応じて、最適なモビリティを賢く使い分け、EVが普及する未来のモビリティ社会を想定した、都市生活において使い勝手の良いパッケージを特徴とする近距離移動用の小型EVコンセプトモデル。
・iQよりコンパクトな専用ボディに、4名乗車が可能な超高効率パッケージを実現。ドライブバイワイヤ技術により、アクセル/ブレーキ/ステアリング全ての機能をスティック操作で制御。アクセルペダルやブレーキペダルをなくしたことで圧倒的な足元スペースを確保。
・フロントカウルの高さを低く設計できるため、フロントウィンドウ下にエクストラウィンドウを設け、優れた前方視界を確保。シースルーのLEDリヤコンビネーションランプとともに周囲の安全に一層配慮。
・両側電動スライドドアを採用し狭い駐車スペースでの乗降性を向上。
・最高速度は100km/h以上とし、満充電で日常の使用に充分な90km以上の航続距離を確保。
・トヨタの環境コア技術であるハイブリッド技術で培ったモーター制御技術を活かし、高い静粛性と滑らかな加速で心地よい走りを実現。
■F1カー「TF109」
F1参戦8年目を戦い、空力性能に優れ、高い信頼性を持つエンジンが特長のF1カー。
・2002年の初参戦から積み重ねてきた数々の経験に基づき、最先端のテクノロジーとゆるぎない情熱を込めて勝利を目指す最新F1カー。
※画像をクリックすると、フォトギャラリーへリンクします。
この記事にコメントする