スズキ新型「バレーノ」を発売…新開発の1リッター直噴ターボエンジンを搭載
スズキは新型「バレーノ」を発売すると発表した。発売日は、1.2リッター(XG)が3月9日より、1リッターターボ(XT)が5月13日からとなる。
価格(消費税込)は、1.2リッター(XG)が1,414,800円、1リッターターボ(XT)が1,617,840円となる。
新型「バレーノ」は、「スイフト」をはじめとするコンパクトカー開発のノウハウを駆使し開発された。高いデザイン性、快適な居住性、優れた走行性能、先進の安全技術などコンパクトカーに求められるすべての要素を高いレベルで調和させた、スズキが理想とするコンパクトハッチバックに仕上がった。
魅力的なスタイリングに、ゆとりある室内スペースと荷室スペースを備えたパッケージング。新開発のターボエンジンと自然吸気エンジンを設定して軽量・高剛性な新開発プラットフォームに搭載し、走行性能と燃費性能を両立。さらに衝突被害軽減システムをはじめとする先進の安全技術を特長としている。
新型「バレーノ」は2015年3月の『ジュネーブモーターショー』にコンセプトモデル「ik-2」として出品し、同年9月よりインドのマルチ・スズキ・インディア社で生産を開始。インドではすでに販売が始まり、今後欧州をはじめ世界の市場に投入していく。そして今回、グローバルコンパクトカーとして、インドに続いていよいよ日本に投入されることとなった。
▼新開発のエンジンとプラットフォームによる高い走行性能と優れた燃費性能
新開発K10C型ブースタージェットエンジンと6速AT、K12C型デュアルジェットエンジンと副変速機構付CVTを組み合わせたパワートレインを、軽量化と高剛性を両立する新開発プラットフォームに搭載。さらに、しなやかさとしっかり感を追及したサスペンションにより、高い走行性能と快適な乗り心地を実現した。
高効率なパワートレインや、優れた空力性能などで1リッターターボエンジン搭載車は20.0km/L(JC08モード走行)、1.2リッター自然吸気エンジン搭載車は24.6km/L(JC08モード走行)の燃費性能を達成した。
エンジン
◇新開発K10C型ブースタージェットエンジンを搭載 ※ハイオク仕様
燃費とパワーを両立する1リッター直噴ターボエンジンを新開発。直噴化と過給器(ターボ)により1リッターの小排気量ながら、1.6リッター自然吸気エンジン相当の高出力・高トルクを実現。また高出力化にあわせて高剛性化を実施し、さらに3気筒エンジンながら振動・騒音対策を行うことで優れた静粛性も実現。街乗りから高速走行まで、幅広いシーンで扱いやすく優れた性能を発揮。エンジンの生産は日本の相良工場で行われる。
6穴式サイドインジェクションと可変燃圧制御の採用
・より緻密に安定した燃料噴射制御を行うために、6つの噴射口を持つマルチホールインジェクターを横一列にレイアウトしたサイドインジェクションタイプを採用。さらに高圧燃料ポンプで燃料圧力を高めて噴霧の高微粒化を促進。最適な混合気を形成し燃焼効率を向上。
【ターボチャージャー搭載】
・シリンダヘッドやターボの最適設計と、最新の過給圧制御(ウエストゲートバルブノーマルオープン制御)により1,500rpmから4,000rpmまで最大トルクを発生する。
ウエストゲートバルブノーマルオープン制御
・ターボ過給圧の制御にウエストゲートバルブノーマルオープン制御を採用。過給圧を緻密にコントロールし、動力性能と燃費性能を両立。
【高剛性化・高強度化】
・過給器による高出力、高トルクに対応するため、ピストンやコンロッド、クランクシャフト、エンジンブロックの強度や剛性を高めた。静粛性向上にも貢献。
▼6速ATの採用
・高出力、高トルクのK10C型ブースタージェットエンジンに、よりマッチングさせ、ダイレクトなシフトレスポンスを味わえる6速ATを採用。
・変速比幅を大きくとることにより、発進や登坂時などの低速時の加速性能向上と、高速時での燃費向上に貢献するとともに、リニアな加速感を実現。
・6速マニュアルモード付パドルシフトを採用。
◇K12C型デュアルジェットエンジン搭載 ※ソリオ・イグニスと同じ
デュアルインジェクションシステムを採用したK12C型デュアルジェットエンジンを搭載。圧縮比を12.5まで高めるとともにノッキングを抑制。低回転域でのトルクの向上に加え、フリクション低減、軽量・コンパクト化により高い次元で優れた燃費と力強い走りを両立。
プラットフォーム
◇Bセグメント用新開発プラットフォームを初採用
軽さと高剛性を両立したBセグメント用新開発のプラットフォームを新型「バレーノ」から採用。軽量化による燃費性能の向上、居住性と積載性の両立に加え、リニアな操舵感、安定感のある走り、しなやかな乗り心地など走行性能の向上にも大きく貢献。今後、国内および海外Bセグメントの小型乗用車に採用していく。
アンダーボディー
・主要構造や部品のレイアウトを全面刷新し、剛性や静粛性、衝突性能、走行性能などを大幅に向上させたうえで、軽量化を達成。
・骨格部を連続化して滑らかな形状とすることで、板厚を最適化しながら補強部品を減らし、より少ない部品で十分なボディー剛性を確保。
ボディー
・軽量で強度の高い高張力鋼板をボディー全体の約46%[重量比]に採用。
▼ボディー全体における高張力鋼板の使用率[重量比]
高張力鋼板(440~780Mpa)30%・超高張力鋼板(980Mpa)16%・合計46%
シートフレーム(フロント)
・シートフレームをプラットフォームの一部として開発。シートフレームとシートレールの高い剛性を確保し、乗り心地の向上も実現。
・フロントシートフレームにも超高張力鋼板(980Mpa)を活用し軽量化を実現。
車両重量
・軽量、高剛性の新開発プラットフォームの採用をはじめ、ボディーやエンジン、足まわりにいたるまで軽量化を徹底し、車両重量910kg(XG)を達成。(XTは950kg)
サスペンション
新開発プラットフォームにあわせてサスペンションを新設計。フロントサスペンションはストラット式、リアサスペンションはトーションビーム式を採用し、サスペンションの軽量化を行いつつ剛性を向上。欧州で徹底して走り込み、応答性が高く安定感のある操縦性とロングドライブでも快適でしなやかな足回りを追求した。
・サスペンションフレーム構造を最適化し、軽量化と高剛性を両立。
・サスペンションフレームと車体メンバーとの締結箇所を増やし、サスペンションの剛性を向上。
・フロントおよびリアサスペンションにスタビライザーを採用。
・フロントベアリングとハブの一体構造のハブユニットを採用し、軽量化と転がり抵抗低減および剛性向上を実施。
・リアにトーションビーム式サスペンションを採用し軽量化に貢献。
◇優れた空力性能と静粛性
・エクステリアデザインの検討段階から空力性能を追求し、デザイン性を重視しながら、燃費向上とともに風切音の低減を実現。さらに、高剛性ボディーを基本に、効果的な防音・防振対策を施し、優れた静粛性を実現。
▼先進安全技術とロングドライブをサポートする機能
◇レーダーブレーキブレーキサポートII(RBSII)を標準装備
ミリ波レーダー方式の衝突被害軽減システム「RBSII」を標準装備。走行時、ミリ波レーダーにより前方の車両を検知し、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る。
■前方衝突警報機能
走行中、前のクルマと急接近し衝突の可能性がある時、ブザー音とメーター内にあるBRAKE表示によって警報を発し、ドライバーにブレーキ操作などを促す機能。
作動可能速度
・静止車両に対して:約5~80km/h
・移動車両に対して:約5~100km/h
■前方衝突警報ブレーキ機能
走行中、前のクルマと急接近し衝突の可能性がある時、自動的に軽いブレーキを作動させてドライバーにブレーキ動作を促す機能。作動中は警報も発する。
作動可能速度
・静止車両に対して:作動しない
・移動車両に対して:約5~100km/h
■前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能
走行中、前のクルマとの衝突の可能性が高い時、ドライバーが強くブレーキを踏むとブレーキアシストが作動し制動力を高め、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る機能。作動中は警報も発する。
作動可能速度
・約5~100km/h
■自動ブレーキ機能
前のクルマとの衝突が避けられないと判断した時、自動的に強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る機能。
作動可能速度
・静止車両に対して:約5~30km/h
・移動車両に対して:約5~100km/h
◇アダプティブクルーズコントロール(ACC)を標準装備
・RBSIIと同じミリ波レーダーで先行車との速度差や車間距離を測定し、あらかじめ設定した速度(約40~100km/L)で先行車との車間距離を保ちながら自動的に加速、減速し追従走行。
・ロングドライブや高速走行を快適にサポートし、ドライバーの負担を軽減
◇その他の安全装備
・衝突時の衝撃を効率よく吸収・分散する軽量衝撃吸収ボディー[TECT]を採用。新開発プラットフォームにより、優れた衝撃吸収性を発揮。
・脚部保護に配慮したフロントバンパーなど、歩行者傷害軽減ボディーを採用。
・スリップや横滑りを抑えるESPを装備。
・坂道で車両の後退を抑制する、ヒルホールドコントロールを装備。
・運転席に加えて、助手席シートベルトリマインダーを全車標準装備。
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