日産 ノート 燃費レポート／永田恵一(4/4)

日産 ノート 実燃費レポート【市街地編】

ノートを市街地で乗って感心するのが、“アイドリングストップの完成度の高さ”

だ。 日産のアイドリングストップは3年前に登場したマーチ以来高い評価を得ているが、ノートもクルマが停止してブレーキを深く踏むことでエンジンが止まるという違和感が最も少ないタイプであるのに加え、エンジン再始動時の振動の少なさや素早さ、セルモーターの音の静かさなど、国産トップクラスのアイドリングストップと評価できる。

アイドリングストップの頻度も、今回のコンディションくらいの暑さだったらエアコンを入れていてもエンジンが再始動することは少なく、好ましいものであった。

ただし、停止時にブレーキを強く踏むことを意識するのをつい忘れてしまうと、アイドリングがストップせずにエンジンが掛かったままになってしまうので、この点だけは意識しておいた方が良いだろう。

市街地での燃費は「13.7km/L」と、郊外路の燃費と同様に評価が分かれるような結果となった。

しかし、エコモードを使ってアイドリングストップを掛けるように意識することさえ心掛ければ、10％～15％程度の燃費向上は望めそうな雰囲気が感じられた。

上記から10％アップすれば、市街地でも「15km/L」程度の燃費が期待できる訳で、ガソリン車のコンパクトカーでこれだけ走れば良好、と評価する人も多く出るだろう。

日産 ノートメダリストの市街地路の実燃費／13.7km/L

日産 ノート 燃費レポート【総評】

日産 ノートメダリストの総合燃費／16.6km/L

スーパーチャージャーを搭載するノートは爽快な走りと低燃費を合わせ持ち、アンチハイブリッド派の新しいモノ好きにはなかなか面白い存在だ。

当然ながら価格もアクアやフィットハイブリッドより安いので、走行距離の少ない人が長期スパンでの出費を考えた際の意外なダークホースとなっているのかもしれない。

今後は、エコと走る楽しさを高次元でバランスしたモデルとして、スーパーチャージャーとMTの組み合わせでも設定されれば、もっと幅広いユーザーから注目されるコンパクトカーになるのではないだろうか。

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