ロータス エヴォーラ 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:オートックワン編集部
ロータス エスプリの後継「エヴォーラ」をFSWで試乗!
先日、ボクは今年参戦するスーパーGTのマシンテストのため「アストンマーチン V8ヴァンテージ GT2」のステアリングを握り、鈴鹿サーキットを走行していた。
シケインから最終コーナーを立ち上がり、第一コーナーを目指してどんどんシフトアップして加速する。素晴らしく晴れた日には、遥か彼方に輝きを放つ伊勢湾が視界に飛び込んでくる。その輝きに吸い込まれるかのように1台の低く小さなクルマが先行していた。
ボクのクルマのほうが、遥かに速いから見る見る迫ってゆく。そして、そのクルマがあの名車ロータス・ヨーロッパであることを確認し、強く感動した。そのとてつもなく低いフォルム。なんだか抜き去るのがもったいない。一緒に走ってもっと眺めていたい気分になった。
それから、何日も経たないやはり晴天の富士スピードウェイ。とはいっても、こちらは数日前に振った雪でコースサイドは雪化粧。そこには、エリーゼ以来13年振りとなるロータスのコンプリートニューモデル「エヴォーラ」がボクを待っていた。
ノーズからテールエンドまで緩むことなく、あのヨーロッパに通じるロータスらしい緊張感。エリーゼにはないデザインエッセンスが感じられる。それは、新しいユーザーに向けたロータスの情報発信なのか。いずれにしても、エスプリの時代に感じられた無機質なシャープさではなく、艶のある上品なデザイン。
エリーゼ比で275mm長くなったホイールベースがリヤセクションへのマッスル感あるデザインに貢献している。そして、ロータスらしいスピード感のあるシルエットだ。
ホイールベースの延長は、ミッドシップカーとしては世界で唯一の2+2シーターを実現するためにレイアウトされたものだ。
今回の試乗のメインはサーキット。ニューモデルの限界をしっかりと確かめたい。そして、コース周りの周回道路も走った。こちらは、一般道を走るスピードレベルだ。
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