ホンダとヤマハが原付バイクで提携へ、トヨタ86とスバルBRZのような関係に(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:本田技研工業/ヤマハ発動機
原付ニーズは無い?10年で販売台数は半分に
1980年の50cc原付バイクの販売台数は197万8千台。当然ながら全て日本国内工場で作られていた。しかし2015年の販売台数を調べてみると19万4千台!気がつけば何と10分の1になっている。
しかもホンダもヤマハもスズキも、それぞれ2~3車型しか生産していない。これだけ少なくなると、コスト的に成立せず。
そこでヤマハは台湾のような海外工場で原付バイクを生産・輸入したりしているけれど、やはり日本製と同等の品質を確保して運送してくると、生産コストで折り合わない状況。タイ工場で生産している4輪車を日本に持ってきたって安い価格を付けられないことと全く同じ事情だ。
ホンネを聞くと、どこのメーカーも「出来れば撤退したいです」。
撤退ではなく提携で踏みとどまった
そんな事情を考えつつ、今回の「ホンダとヤマハが原付バイクの開発&生産で提携」というニュースに接すれば解りやすい。19万4千台からスズキの3万台+輸入車を引くと16万台程度。
これだけの台数なら、ホンダの熊本工場で生産することにより、何とか利益を上げられるようになることだろう。「撤退よりいいか」という判断である。
加えて、ここにきて原付バイクの販売台数は落ちる一方だ。ホンダとヤマハが競争しなくなることで、一段と活力落ちると思う(すでにスズキは大きく引き離されている)。
参考までに書いておくと、直近の10年で販売台数は半分。このままだとニーズの無い乗り物になってしまうかもしれない。という意味では「終わりの始まり」だと思う。
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