フォード クーガ 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
個性溢れるSUV「フォード クーガ」誕生の背景とは
今では日本でも一般的になった「SUV」という言葉を、世界でいち早く使ったブランドのひとつが「フォード」だった。
1966年に発表した「ブロンコ」というモデルを、すでにスポーツ・ユーティリティ・ビークルと呼んでいたのだ。この流れは、その後エクスプローラーやエスケープへと発展し、アメリカンSUVを代表する存在となった。
ところが今回ご紹介する「クーガ」は、同じフォードのSUVでありながら異なる流れの上にある。少し前までプラットフォームが日本にも輸入されていた「フォーカス」と共通と書けばわかるだろう。クーガは、ヨーロッパフォードで作られるクルマなのだ。
クーガ誕生の背景には、欧州におけるコンパクトSUV人気がある。
ヨーロッパ人は昔から、手頃なサイズで個性的なクルマが好きだ。大きさや豪華さよりも、人と違うことで目立つことを好む。そんな感性にコンパクトSUVが刺さったのだ。
その結果、フォルクスワーゲンやルノーなど、多くのブランドがコンパクトSUVを送り出す結果となった。その流れにフォードも乗ったというわけだ。
日本仕様はベーシックな「トレンド」と上級の「タイタニウム」の2グレード。価格は、335~378万円となる。コレオスより高いがティグアンより安く、2WDのプジョー3008と同等だ。
4,445×1,850×1,715mmのボディ、2,690mmのホイールベースも上記3台に近いサイズだ。
だが、見た目の印象はかなり異なる。ヨーロッパフォードのアイデンティティと「キネティックデザイン」を投入したフォルムは、シャープかつダイナミック。
キネティックとは「動感」という意味だが、確かにSUVとしてはかなり動きのあるスタイリングだ。それに比べると、ブラックを基調にシルバーのアクセントを入れたインテリアは実直な造形で、仕上げもこのクラスの標準レベルにとどまる。
ただし、シートは前後ともほどよい硬さと適度なサポート感を持っていて、長距離ドライブでも疲れなさそうだった。
クーガで注目したい点は、ラゲッジスペースだ。
テールゲートは上側2/3だけの開閉も可能な2ウェイ式で、リアシートは座面を起こしてから背もたれを前に倒すダブルフォールディング方式なので、座り心地の良さを確保しながら低くフラットに畳める。
SUV経験の豊富なフォードらしい、ユーザー本位の作りだ。
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