シトロエン DS3 海外試乗レポート/河村康彦(1/2)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:プジョー・シトロエン・ジャポン
革新的でモダンな答えを歴史に刻むモデル
ボディ色とルーフ色の組み合わせによる38のコンビネーションに、12種類のホイール・タイプ、7タイプのインテリア構成・・・と、このあたりの“順列組み合わせ”によってほとんど「自分だけの1台」を構築出来る、といった同様のアイディアは、すでにBMW ミニやフィアット 500によって実践されている。
けれども、恐らく多くの人がライバル視するであろうそんな彼らと大きく異なるポイントは「こちらは過去を振り返るのではなく、むしろレトロの流行に反する回答であり、革新的でモダンな答えを歴史に刻むモデルである事」とシトロエンは説明する。
そして、だからこそ「DS」なる往年の名車に用いられた記号を再び用いるのだ、とも。この先シトロエンでは、自らの創造性と技術力をこれまで以上にアピールする車種に対して、この記号名を与える事もすでに発表済みだ。
そんな新しいラインナップの皮切りとしてリリースされたのは、2009年のフランクフルトショーで正式発表された「シトロエン DS3」。“3”なる文字からも想像が付くように、このモデルが属するのは欧州で言うところのいわゆるBセグメント。
基本骨格もC3と共有となるものの、実はそれがこのモデルのパッケージングを特徴付ける事にもなっている。顕示性の強いLED式ランニングライトの採用や、Bピラーの独特な“シャークフィン”デザイン。
さらにそれがもたらすルーフのフローティング効果などで単なる実用3ドア・モデルとは一線を画するプレミアム性の演出が図られているDS3。しかし、その一方でそうした見た目の特徴から察する以上に広い後席スペースやラゲッジスペースがしっかり確保されているのも、実は見逃せない特徴だ。
つまり、見方によっては「C3の3ドア・バージョン」という受け取り方も可能になるのが、DS3であるという事。このあたりが、見た目上の強いインパクトを狙った事で一部実用性が犠牲になったミニや500とはひと味違う。
こうしたポイントが、先に掲げた「過去を振り返るのではなくモダンな答え」というシトロエンのアピールの、ひとつの具体例という事になるのかも知れない。
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