アメリカンブランド「クライスラー」が復活! ~高級セダン「クライスラー 300」&小型車「イプシロン」新型車速報~
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
2車種のニューモデル発表を”ブランドアンバサダー”浅野忠信さんが祝福
アメリカ・ビック3のひとつ「クライスラー」ブランドが復活した! 4年半ぶりに日本へと帰ってきたのだ。
2012年11月15日(木)、東京・渋谷で行われた記者発表会には、多くの報道陣が訪れた。イベントのタイトルは「CHRYSLER STAY DRIVEN DAY」。”STAY DRIVEN”は、クライスラー復活にあたり掲げられたスローガンにもなっている。そのこころは『突き進め、どこまでも』。
会場では2台のニューモデル、高級セダン「300」と、プレミアムコンパクト「YPSILON(イプシロン)」を発表。ブランドアンバサダーとして、自身もミニバンの「クライスラー ボイジャー」を10年来愛用していたという俳優の浅野忠信さんを迎え、門出を祝した。
一時は厳しい状況だったアメリカンブランドが、ここで再び気勢を上げる!
「クライスラー 300」
登場した2台は、不思議なコントラストでブランド復活をアピールしていた。
1台は「クライスラー 300」。かつて日本でも「300C」として売られていたモデルの後継車だ。300Cは全長5メーターの古典的で堂々としたセダンフォルムに、ちょっとワルそうな風貌でディテールを仕立てられ、独特の雰囲気をかもし出していた。どこか1960~70年代の懐かしいアメリカンテイストを感じさせ、大いに人気を集めたのだった。
今回の新生「300」は、その基本フォルムはそのままに、LEDのクリアランスランプが組み込まれたヘッドランプや新デザインのフロントグリルなどを採用。フロントウィンドウの傾斜を強め、Aピラーも細めたことでイメージを一新した。インテリアについても、大幅なクオリティアップが図られた。フィアットとのアライアンス効果により、インパネやドアトリム周りのレザー加工施工にイタリアのポルトローナ・フラウ社を採用し、非常に贅沢な室内空間を仕上げた。ブルーのLED照明による円形メーターもまたモダンな印象だ。
パワートレインにはV6 3.6リッター DOHC「ペンタスター」エンジンとZF製8速ATを組み合わせ、従来モデルに対し約15%のパワーアップと約10%の燃費改善を実現している。
「クライスラー イプシロン」
もう1台は、欧州車好きなら「え!?」と二度見してしまうであろう、意外なモデル名の登場となった。
その名は「イプシロン」。イタリアの高級車ブランド「ランチャ」で造られる小さな高級車が、名前もそのままにクライスラーブランドで日本にやってきたのだ。こちらは300とは違って、イマドキの日本のコンパクトカーよりも小さな全長3.8メートルというボディサイズ。搭載されるのはフィアット500(チンクエチェント)と同系統の900cc 2気筒ターボ「ツインエアー」エンジンに、5速シーケンシャルシフト「デュアルファンクションシステム」を組み合わせる。これでクライスラー車史上最高(!)の燃費性能19.3km/L(JC08モード)を叩き出す!
小さいけれど、中身は極めて上質だ。ぱっと見そうは分からないが、クライスラー イプシロンは5ドアハッチバックである。複雑な形状を組み合わせたエクステリアはエレガントさと、コンパクトカーのダイナミックさを見事に融合している。
凝ったデザインは外装のみならずインテリアにも散見され、インパネ周りなどは独自性の高いモダンな形状をしているし、シブいゴールド色の内装も魅力的だ。
最近「小さな高級車」という称号があちこちのクルマから聞かれる。しかしこうしてみると、やはりイプシロンこそがホンモノの小さな高級車だ!と思わずにはいられない。
2012年はフィアット クライスラー全体で15,000台の登録を目指す
フィアット クライスラー ジャパンのポンタス・ヘグストロム社長は、これまで「クライスラー・ジープ・ダッジ」名で展開していた全国の正規ディーラーについて、2013年よりブランド毎に「ジープ」「クライスラー」と拠点名を分けることを明らかにした(1拠点で併設・併売店舗というかたちを採る)。なお「ダッジ」ブランドは既に日本では展開を終了している。
現在国内でのジープブランドが好調で、2012年1月から10月までの登録台数実績では4068台を記録。前年比で実に59%増の急成長を果たしている。2012年中ではおよそ5000台の販売を見込む。いっぽうフィアットグループ(アルファロメオ・アバルト含む)も2012年で10,000台を予定。2009年にアライアンスを組んだフィアット クライスラーのグループ全体で、実に15,000台の販売を目指している。
新たにクライスラー車を導入し、2013年はますますの飛躍を目指すと語るポンタス・ヘグストロム社長。10拠点を増やした2012年と同様に販売拠点も充実させるとし、販売台数の更なる増大を宣言した。
[Photo&レポート:オートックワン編集部]
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