BMW 3シリーズクーペ 試乗レポート
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:原田淳
クーペらしい華やかなエクステリアとスポーティな室内空間
歴代の3シリーズクーペは当初、3シリーズセダンのルーフ部分の変更と受け取られがちだったが、実は別物だった。その別物度合いは代を重ねるごとにますます強くなり、新しいクーペはセダンとの共用部分はなく、クーペらしい華やかなエクステリアに仕上げられている。一例を挙げればサイドに入った深いラインはクーペの伸びやかさを強調しているし、ヘッドランプやテールランプも横長のものにデザインされてワイド感を強調したものになっている。
インテリアは4人の大人が無理なく座れることをコンセプトに、しかもクーペらしいこだわりをいたるところにデザインして、うきうきさせる空間にしている。センターコンソールは後席までつながっているところなどはその一例だろう。それぞれのシートが独立したことで、どのシートに座っても快適でスポーティな空間を享受できる。
3シリーズはセダンはセダンらしい適度な距離感をおいた空間を形成し、ツーリングはセダンの延長線上に置いたスポーティな空間を持ちながら、利便性を感じさせるデザインとしている。
どこから踏んでも得られるBMWらしいシャープなレスポンス
駐車場から出る瞬間から期待が高まった。まず最初に感じたのはステアリングフィールのすばらしさ。もともとBMWは定評があり、各メーカーのベンチマークだったが335iクーペはさらに秀逸だ。操舵力はクーペによく似合っており、さらに切り増した時の微妙な反力が絶妙だ。これだけでもちょっとドキドキする。さらにフロント/Wジョイントストラット、リア/マルチリンクのサスペンションチューニングはとっても快適。コーナーを駆け抜けたときにはロールを無理に押さえ込むのではなく、ある程度はロールを許容しながら、すばやいステアリングの切り替えしにもすばらしい追従性を見せる。乗り心地は決して柔らかくはないのだが節度があって、しかも路面の凹凸を把握しながら乗員には疲労感を与えにくいという心憎いところに落ち着けている。うまい!ただアクティブステアリングは最初は慣れを要する。
エンジンは直噴に吸排気可変バルブタイミング機構のW-VANOSを組み合わせたもの。これに小型ターボを前後3気筒づつに振り分けて配置している。これによって1300回転から40.8kg-mという高いトルクを出すことができ、どこから踏んでもBMWらしいシャープなレスポンスを味わえる。実際に高トルクは335iクーペに力強いドライバビリティを与え、そのポテンシャルを最大限に発揮させるには場所を選ぶ。微低速からのスロットルオンではターボらしさを感じることもあるがそれも一瞬だ。
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