BMW 320i 試乗レポート/小沢コージ(1/2)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:オートックワン編集部
ボディもエンジンも328とまるで同一。この差に120万円って意味ないんじゃ…
BMWジャパンさんにはお世話になっておきながら大変も~しわけない。正直目線で言っちゃうと、一足先の2月に出た328i。もはやパーペキに意味ないのでは…と思ってしまいました。
というのも4月に追加されたばかりのド本命の320i。結論から言っちゃうと、普通に乗ってる限りほぼ328iと遜色なく、しかも値段570万円→450万円だから実に120万円安!!
マトモに考えればコッチを買うしかなく、328ってもしや320が出るまでのツナギだったの?という感じですらあったのだ。もちろん予想の範囲だったけど、乗って見ると予想以上!
ハードに関してもボディ、エンジンともにまるで同一。特にエンジン関係はどちらも直噴2リッター直4DOHCのN20Bで、吸排気可変バルブタイミングのダブルVANOSやバルブトロニック、ブレーキエネルギー回生システムやエンジンスタートストップシステムまで同じ。もちろん8速ATもだ。
唯一違うのは、圧縮比が328が10だったのが、320は11に高められてることで、効率は320の方がいいくらいだし、後は電動パワステが328の方がよりフィーリングの良いサーボトロニックになっていること。
そのほか基準グレード同士の装備差で言うと328iにアクティブヘッドライトとクルーズコントロールとテレビチューナーが付いてるくらいで、後付けしても24万円ほどだし、実際日本でクルコンなんてほぼ使わない。
後はタイヤが16インチから17インチになっているが、こんなの気になる人は適当に後付すればよし。見れば見るほど申し訳ないけど、328なんていらない!?と思えてしまうのだ。
エンジンをあまり回さないと違いは表に出ない。おそらく違いが出るのはアウトバーンだろう。
具体的に見て見よう。イチバン違うのはエンジンスペックで、328ではピークパワーが245psのところが、320では184psになり、ピークトルクが35.7kgmのところを27.5kgmになっている。どちらもパワーを5000rpmで、トルクを1250-4000rpmちょいで発揮するところは変わらず。まあ、正確に言うとピークトルクエンドが4800rpmと4500rpmで微妙に違ってるけど。
これは確かにパワー感がかなり違うはずだが、実際、単独で乗った限りは320で文句なし。厳密に交互に乗ると物足りないだろうが、なにしろ1000rpmちょっとで27.5kgmの極太トルクを味わえるクルマに遅いなんて感じるわけがないのだ。
しかもこの8ATが、今さらだが大変良く出来てる。そもそもダイレクト感が高く、おそらく1000rpmちょっとで直結している上、ビシビシシフトアップしていくから、街中を普通に流している限りじゃ2000rpmちょいぐらいしか使わない。回してせいぜい3000rpmだ。
というかそもそもBMWのエコ戦略は“エンジンをあまり回さない”ところにある。となると自ずと328と320の違いは表に出なくなる。
燃費も今回真夏のクーラーがガンガン効いた段階でメーター読みで9km/L前後であった。十分にいいが、確かに328も良かったし、あまり変わらないはずだ。
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