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フロントスタイリング。ベース車は三菱ふそう社製の「エアロキング」。WILLER EXPRESSではこのダブルデッカータイプ(2階建て)の高速バスを計7台所有しています。
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リアスタイリング。ダブルデッカー(2階建て)ながら、シングルデッキのセレガとのスペック上のボディサイズ差はほとんどなく、全高が280mm高い程度。ただ、1階、2階、それぞれに設けられた2段階のサイドウィンドウやその位置の高さ(2階部分)などにより、スペック以上の大きさを感じさせます。
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フロントビュー。全幅は2490mm。
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リアビュー。全高は3780mmと2階建てな分セレガより高いですが、それでも「全高最大3.8m」という日本の交通法規上、280mmの差に留まります。
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サイドビュー。全長は11990mmで、シングルデッキの「セレガ」と同じですが、ホイールベースは5500mmと、セレガより580mm短いです。
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車両最後部にマウントされているエンジン。直列6気筒の直噴コモンレール式ディーゼルで排気量は12882cc、最大トルクは1810Nm(185kgf-m)/1100rpm。大型バスの特性を考慮したエンジンのチョイスやトルキーなセッティングはセレガと同様ですが、インタークーラー付きターボチャージャーを採用することで、ピークパワーは309kw(420ps)/2000rpmと、セレガより60psほど高くなっています。
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フロントタイヤ。ブリヂストンのチューブレスタイヤ「W905」装着。サイズはフロント&リアともに12R22.5-16PR。
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リアタイヤ。後前軸/後後軸にふたつずつ、計6本のタイヤを装着。また、フロント&リヤ(前軸/後軸)すべてにエアサスペンションを採用しています。
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最後輪が転舵。ステアリングの切れ角に応じて最後輪が転舵します。バスなどの大型車の取り回し性を少しでも良くするために有効な装備。昔は乗用車でもこの機能を備えるクルマがありました。ちなみに最小回転半径は、後後軸フリー/後後軸ロック=9.3/9.8です。
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荷物室。左右貫通式となっています。ダブルデッカータイプのエアロキングは1階スペースの約半分を客室キャビンとして使用しているので、シングルデッキのセレガに対して荷物室のスペースは少なめ。
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尿素SCRシステム(NOx還元触媒)。写真左下が尿素水タンクで、右下がマフラー(尿素水の注入口)。その他、写真上部はエアコンユニットが収まります。
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写真左がエアコンユニットで右がエアタンク。
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左から順に、サブエンジン用のラジエーター、エアコンのコンデンサー、トランクルームと3パートに分かれています。
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バッテリー点検口。左側にはスペアタイヤが収まります。
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燃料タンク。カタログ値でのタンク容量は380ℓで、燃費(重量車モード燃費値)は3.65km/Lです。
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フューエルリッド。
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車いす用スロープ板。1階の客室キャビンには車いす用のスペースと、車いすを固定するためのアタッチメントを用意しています。
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ヘッドライト。視認性に優れ省電力に貢献するディスチャージヘッドランプを採用しています。
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テールライト。エンジンリッド上部のガーニッシュにハイマウントストップランプを、その左右にはターンシグナルランプを設置しています。
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バックカメラ。
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非常口(1階用)。
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非常口(2階用)。
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低排出ガス重量車&平成27年度燃費基準達成車。好効率のパワーユニットにより平成27年度重量車燃費基準目標を達成するとともに、NOx(窒素酸化物)を尿素水添加式の触媒で分解・除去する「尿素SCRシステム(NOx還元触媒)」を採用することで、平成17年(新長期)排出ガス基準をPM(粒子状物質)およびNOxの排出量10%低減レベルでクリアしています。
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コクピット。1階の最前列に設置。ドライバーズシートからは、「巨大なバスを動かすという不安」を解消するようワイドな運転視界が広がり、インパネのメータークラスターには各メーター類やインジケーター類が整然とレイアウトされています(メーターには視認性に優れる透過照明を採用)。また、写真左最上部のモニターには2階の客室キャビンが映し出され、離れた場所でも乗客の安全確認が行なえます。
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スイッチパネル。ドライバーズシートの右側に設置されていて、車内全体の照明操作や客席に備わるコンセントON/OFFの切り替えなどが手元のスイッチで行なえます。
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トランスミッション。セレガでは「6速FFシフト」と呼ばれるもので、このエアロキングでは「フィンガーコントロールトランスミッション」という名称です。メカニズムはほぼ同様で、短いシフトレバーを電気とエア圧によりコントロールすることで、快適なシフトワークを可能にしています。
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予備ドライバーの仮眠スペース。ドライバーズシートの左後方に設置されています。長距離移動がメインとなる高速ツアーバスでは、運転手の疲労や乗客の安全を考慮し、基本的にドライバーは2名体制で運行しています。なお、WILLERグループで活躍するドライバーの数は約200人とのこと。
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客室キャビン(1階)。「EXECUTIVE(エグゼクティブ)」と呼ばれるタイプで、2列独立・乗車定員3~4名(車いすスペースの使用などにより異なる)のシートアレンジを採用し、「ホテルラウンジ」をイメージしたとういう客室空間は文字通りエグゼクティブな雰囲気です。参考までに料金は、出発時期など諸条件により異なりますが、新宿駅-大阪駅間(所要時間8h)で10800円~(1人)。
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客席パーテーション。「Myカーテン」を使用すれば、他と隔たれた完全プライベートな空間をいつでも作り出すことができます。
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客席シート(通常時)。シート幅は約80cm(アームレストを含む)。
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客席シート(フルリクライニング時)。142度リクライニング角度で、全乗員に最適なシートポジションを提供してくれる他、快眠を実現する「ゆりかご式リクライニング」を採用しているので、目覚めたらもう目的地……なんてことも!? どんなショーファーカーも敵わない超快適な移動空間が最大の魅力です。
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リクライニングスイッチ。計4つのパターンできめ細やかなセッティングが可能です。
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エンターテイメント。TV鑑賞の他DVDも楽しめます。
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コンセント&ショッピングフック。
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客室キャビン(2階)。「PRIMA(プリマ)」と呼ばれるタイプで、3列独立・乗車定員29名のシートアレンジを採用し、全シートが花柄で彩られた可愛らしい客室デザインです。また、こちらは「女性専用車両」となっているので、女性ひとりでも安心して利用ができます。参考までに料金は、出発時期など諸条件により異なりますが、新宿駅-大阪駅間(所要時間8h)で6400円~(1人)。凝った客室デザインや女性に嬉しいサービスなどを考えるとかなりリーズナブル。
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客席パーテーション。各列にそれぞれ自分専用の「Myカーテン」が用意されています。
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客席シート(通常時)。シート幅は約46.5cm。シートにはそれぞれ専用シートカバーやブランケットが用意されています。こうした細やかな気配りが女性に嬉しいポイントです。
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客席シート(フルリクライニング時)。リクライニング角度は146度。大型のフットレストが備わっているので、靴を脱いでゆったりとしたシートポジションをとることが可能です。
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コンセント。長時間の移動でも、携帯電話などの充電切れの心配はありません。
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読書灯。
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トイレは1階に設置。女性が気になるポイントですが、とてもキレイで我慢することなく気軽に使用できます。 ※注:WILLER EXPRESSで展開している高速ツアーバスにはトイレが設置されていない車両もありますが、すべての車両の運行でサービスエリア(SA)への立ち寄りなどがスケジュールに組み込まれているので心配はいりません。 ※例:大阪-東京間の移動では基本的に3回、土山SA(滋賀)→牧之原SA(静岡)→海老名SA(神奈川)で設定されています。
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2011年4月4日に大阪にオープンした「WILLERバスターミナル大阪梅田」。およそバスターミナルとは思えない未来的なイメージが新鮮。西日本の拠点となるこの施設は、既にある「WILLERバスターミナル新宿西口」と共に「高速ツアーバス」の更なるサービスの向上に貢献します。
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エントランス。
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スマートチェックイン。
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チェックインカウンター。
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待ち合いスペース。
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インターネットスペース。
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コインロッカー。
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自動販売機コーナー。
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インフォメーションカウンター。
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