家族にウケがいいドライブ作法入門 その7/大渋滞、高速か下道か!?
- 筆者: 清水 草一
今年のお盆前、私は交通ジャーナリストとしてテレビや雑誌からずいぶんとコメントを求められましたが、彼らはたいてい、この「大渋滞の時は高速ですか下道ですか!?」という質問を発しました。
それに対して私はこう答えました。「下道に迂回して高速より早く着く確率は、せいぜい1割です」。
大渋滞にハマり、しかもそれが事故渋滞で、動きが猛烈に遅い(平均時速10キロ程度)と、つい下道に降りたくなりますね。
高速を取るか、下道を取るか!?これはパパとして大きな決断です。私としては、頼れる指揮官らしく、「鷹揚に高速に乗り続けるべきだ」と申し上げたいです。
まず考えるべきは、あなたが降りたくなっているということは、周囲のドライバーほぼ全員が降りたくなっているということです。
そのうち1割が実際に下道に下りると、下道はすぐに大渋滞になります。高速道路の交通容量は、信号のある下道(片側1車線)の4倍以上だと思ってください。1割高速から降りたら、下道の交通量は一気に2倍になることも考えられ、すぐに大渋滞してしまいます。
高速道路のひどく流れの遅い渋滞は、たいてい事故渋滞です。事故が起きて車線がふさがれると、自然渋滞時の平均時速25キロから、10キロ前後に落ちてしまうのです。しかし、事故車が車線をふさいている状態は、おおむね1時間以内に終わります。
もちろん大事故で通行止め!なんてこともあるわけですが、多くは軽微な追突事故なので、クルマが路肩に移動すれば、流れは次第に速くなります。
しかし、下道に下りて大渋滞にハマると、次のインターまで行くのも大変な時間がかかります。高速に比べると交通情報も乏しいので、先が読めず、全員が不安になります。
つまり衝動的に下道に迂回するのは、非常にリスクの高い賭けなのです。指揮官として、リスクの高い作戦に家族を道連れにするのは、避けるべきでしょう。
MJブロンディの「ひとりごと」
と言いながら私自身は、高速が渋滞しているとよく迂回します。
ただそれは、事前に研究を重ね、速いことがわかっている迂回路が大部分です。つまり、準備した奥の手なのです。それがない場合は、じっと耐えた方が得策です。大渋滞にあっても、パパとして武田信玄になり切り、「山は動かず!」とばかりに泰然自若としていてください。
そのどっしりした態度に、家族はきっと「パパ、頼もしい!」と思ってくれることでしょう。
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