【車両火災】クルマが自然発火することなんてあるの?
- 筆者: 清水 草一
【車両火災】クルマが自然発火することなんてあるの?
以前ニュースで「クルマが燃えた」という報道がありましたが、自分のクルマも燃えてしまう可能性があるかと思うと怖いです。
クルマが自然発火で突然燃えてしまう、なんてことはあるのでしょうか。また、もしもの時はどうしたらいいんでしょう。
その疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
クルマが燃えると聞くと、多くの方はダイレクトに死を連想されますが、クルマが自然発火したことで乗員が亡くなる例は稀です(事故がきっかけで火が出て、閉じ込められた乗員が焼死する例はありますが)。
なぜかというと、クルマの自然発火の場合、車内が焦げ臭くなったり、煙が出たりするなどの兆候が確実にあり、危険を感じたドライバーがクルマを止めて降りていたら、そのうち火が出て丸焼けになっちゃった・・・というケースがほとんどだからです。
逃げる余裕もないほど、いきなり爆発的に燃えることはあり得ません。なので、乗員さえ降りてしまえば大丈夫です。それほど怖がる必要はないんです。(と言っても怖いでしょうが)
自然発火の原因は、ガソリン漏れ、オイル漏れ、電気回路のショートが大部分です。生産から十数年以上たった古いクルマは、ホース類やハーネス類の劣化によりこれらの可能性が徐々に高くなるので、定期点検を怠らないようにしましょう。
MJブロンディの「ひとりごと」
今のクルマは車両火災なんて滅多なことでは起きませんが、かつてのスーパーカー、ランボルギーニ・ミウラは、実に簡単に車両火災になるそうです。(笑)
キャブレターのちょっとした狂いでガソリンがエアクリーナーに溜まり、火が出てしまうんです。
とあるミウラのオーナー氏は、「もう何度も火が出てます」と笑い、そのためにガス式(二酸化炭素)消火器を常備して、エアクリーナーから火が出たら、すぐにかけるようにしていると語ってくれました。
粉末式消火器だと粉だらけになり、エンジンオーバーホールで数百万円が必要になるからです。
ただ、そのミウラも数年前ついに全焼したと風の噂で聞きました。合掌。
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