【ロータリーエンジン】マツダ以外のロータリーエンジンってあるの?
- 筆者: 清水 草一
【ロータリーエンジン】マツダ以外のロータリーエンジンってあるの?
ロータリーエンジンはマツダのRX-7とかRX-8が有名だと思いますが、他のメーカーではロータリーエンジンを搭載したクルマは作ってないのでしょうか?
また、他のメーカーでロータリーエンジンを作ることって出来ないのでしょうか?
その疑問、私「MJブロンディ」がお答えいたします!
ロータリーエンジンを最初に開発したのは、NSUという旧西ドイツのメーカーでしたが、大量生産の自動車用エンジンとして成功させたのは、マツダのみです。トヨタやベンツも開発を行っていましたが、いずれも市販化には至らず、お蔵入りとなっています。
二輪車では、スズキが輸出用のモデルに搭載したり、イギリスやオランダのメーカーが一時期生産していたものの、現在は販売されていません。その他、一部の航空機(グライダー)が採用しているぐらいで、内燃機関エンジンとしては極めて小さなシェアしか得られていません。
ロータリーエンジンは、一般的なレシプロエンジンよりも軽量コンパクト、かつ高出力を得やすいという利点があり、スポーツカーやレーシングカーのエンジンには向いています。これに着目したマツダは、1960年代、社運をかけてロータリーエンジンの開発にあたり、1967年に満を持して発売した「コスモスポーツ」に搭載、世界中を驚かせました。
ただし、ロータリーエンジンは燃費や排ガス浄化の面で、現在でも解決できていない技術的な問題があり、時代の流れとともに淘汰されかけています。このエコ全盛時代にあって、今さらマツダ以外のメーカーが、ロータリーエンジンを開発したり採用したりする可能性はないと言っていいでしょう。
ただし、近年ロータリーエンジンは水素との相性が良いことが実証されているので、マツダは水素ロータリーの実用化に向け、懸命に取り組んでいます。技術革新が起これば、水素ロータリーが一気に着目されるかも知れません。
MJブロンディの「ひとりごと」
RX-8は、現在、世界で唯一のロータリーエンジン搭載車ですが、昨年受けたマイナーチェンジでさらに操縦性に磨きがかかり、驚くべきスーパーハンドリングマシンになっています。
燃費も、6速ATモデル(215馬力)は、低いエンジン回転で巡航できるようになった効果で、ロングドライブならリッター10キロ近く走るようになりました。ただし、6速マニュアルモデル(235馬力)は、スポーツドライビングに特化するためによりクロスレシオ化され、さらに燃費が悪化。ロングドライブでもリッター7キロを上回るのは困難という、すごいことになっています。
実に愛すべきクルマですが、燃費を考えるとマニュアルモデルは「サーキット専用」に近い感じですね。
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