エンジンブレーキの多用はエンジンに悪い?

エンジンブレーキの多用はエンジンに悪い?
画像はアウディ新型S8のシフトノブです サーキット走行イメージ [富士スピードウェイにて、車両はTOYOTA 86] 画像は停車時のイメージです 画像ギャラリーはこちら

エンジンブレーキの多用はエンジンに悪い?

画像はアウディ新型S8のシフトノブです

普段、他人の運転する車に乗らないので、たまに乗ると色んな発見があって面白いのですが、この前乗った人は(DからSにして)エンジンブレーキを多用する運転をしていました。

運転者に話を聞くと、極力ブレーキを使わないようにしてるという事でしたが、高速道路でもそのような運転をしていたので、エンジンの負担にならないのかなと、ふと思いました。

実際、エンジンへの負担はあるのか?また、他にもメリットやデメリットがあれば教えてください。(ヨシザワさん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

通常の範囲であれば、エンジンブレーキがエンジンの負担になるということはないので、気にせず使用して大丈夫です。

サーキット走行イメージ [富士スピードウェイにて、車両はTOYOTA 86]

ただ、MT車でのサーキット走行時、エンジンが回転の上限(レッドゾーンの境目)を超えてしまったとしますね。その場合は、アクセルONで超えた時より、シフトダウンで超えてしまった時の方が、エンジンの負担は大きいと言われています。

アクセルを踏んでいる時は、エンジン全体が回ろう、回ろうとしていますが、アクセルOFFでは、回りたがっていないものを急に高い回転でムリヤリ回すことになるからです。

と言っても、現代の乗用車のATには安全装置がついているので、エンジンの回転数は決してレッドゾーンを超えることはありません。その点は心配無用です。また、通常の範囲ならば、エンジンブレーキがエンジンの負担になったりもしません。

ただ私は、日常的にエンジンブレーキを多用する運転は、同乗者にとって心理的なストレスになると考えています。

ATをDからSにすると、多少はショックが来ますし、エンジン音も「ブイ~~ン」と大きくなりますよね。しかもドライバーは、まだブレーキを踏んでいなかったりする。同乗者は、ちゃんと止まれるのかな、大丈夫かなと、少し心配になります。

画像は停車時のイメージです

それよりも、通常はシフトダウンによるエンジンブレーキは使わず、前車の動きをよく見ていて、アクセルOFFだけの軽いエンジンブレーキで速度を調整した方が、ずっとジェントルな運転になります。

そして、フットブレーキを踏む時は、高速エレベーターが徐々に減速するように、減速Gの変化が出ないようスムーズに止まる。魔法の絨毯を運転しているような気分で!これが一番エレガントです。

極力フットブレーキを使わない理由は、恐らく、「よりスムーズな運転をしたい」「運転が上手に見られたい」あるいは「ブレーキパッドを減らしたくない」かと思います。しかし現実には、そういう運転は、同乗者にとってはあまりスムーズではありません。

ブレーキパッドは……。うーん、エンジンブレーキの多用よりも、無駄な加速を抑えた方が、パッドだけでなくガソリンの節約にもなります(笑)。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

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