ボルボ XC90「T5 AWD モメンタム」はすっきり爽やかなベーシックモデル[試乗](1/2)

ボルボ XC90「T5 AWD モメンタム」はすっきり爽やかなベーシックモデル[試乗]
ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

試乗車は貴重な”非”エアサス仕様

ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎

2016年1月にデビューし、瞬く間に人気モデルへと急成長したボルボの最高級SUV、新型「XC90」。フルモデルチェンジを期に、ボルボ独自開発の新プラットフォームや新エンジンを採用し、デザイン言語もガラリと変えるなど、全ての面においてイチから刷新された”ニューモデル”だ。今回試乗したのは、そんなXC90の中で最もベーシックなモデル「XC90 T5 AWD Momentum」(モメンタム)。しかも試乗車は貴重な非エアサス仕様だった。これまでボルボが用意した新型XC90の試乗車はどれも上級のエアサスペンション仕様ばかりだったから、その乗り味の違いも興味津々だ。自動車評論家の渡辺陽一郎氏がレポートする。

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ボディの割に見切りは良いが、さすがにちょっと大きい

ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎

悪路を走破したり荷物を積むことが得意なSUVは、北米で成長したが、2000年頃からは欧州のメーカーも北米需要を見込んで品ぞろえを充実させている。今では各ブランドがSUVを豊富に用意するようになった。

そしてボルボのSUVで代表的な存在とされるのがXC90だ。初代モデルはボルボ初のSUVとして2002年に発表され、現行型は2代目になる。日本では2016年1月に発表された。

SUVであると当時に、現時点ではボルボの最上級車種に位置付けられ、ボディサイズは全長が4950mm、全幅は1960mm(T5 AWD モメンタムは1930mm)と大柄だ。最小回転半径も6m(T5 AWD モメンタムは5.9m)だから、小回り性能は良くない。それでも水平基調の外観デザインによって視界は意外に良く、実際の運転感覚はさほど悲観的ではないが、買い物などに使うセカンドカーは必要だろう。

”選択と集中”で自社開発エンジンは2リッターのみに

ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎

エンジンは全車が自社開発の直列4気筒 2リッター「Drive-E」。T5 AWD モメンタムはターボ、それ以外のグレードはターボ+スーパーチャージャーを搭載する。

車両重量は2060~2340kgに達するので、2リッターの排気量ではきわめて小さく感じるが、ボルボの新しいSPAプラットフォームは2リッター以上のエンジンに対応していない。開発と製造の「選択と集中」を行い、排気量の上限を2リッターに抑えた。ただし過給機の設定等による出力差で仕様違いを設け、エンジンやプラットフォームの種類を減らして効率の向上を図っている。

上質でリラックス出来る雰囲気のインテリア

ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎

XC90の内装は上級モデルらしく上質だ。インパネなどのデザインは比較的オーソドックスで新鮮味は乏しいが、操作性や視認性は良い。ATレバーも前後にスライドさせて操作する。最近は小さなスイッチ状のATレバーも増えたが、スライド式であれば、設計の古い車種から代替えした時でも戸惑いにくい。

前席はサイズに余裕があり、サイドサポートもしっかりと張り出すが、適度に柔軟だから拘束感を抑えている。前述のインパネデザインと相まって、リラックスできる雰囲気に仕上げた。

2列目席のチャイルドクッションに注目

ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎

2列目はLサイズSUVの平均水準だ。座り心地が少し平板で、腰の周辺をもう少し、しっかりと支えてくれるとさらに快適になる。

安全性を重視するボルボらしいのは、2列目の中央に装着されたインテグレーテッド・チャイルドクッションだろう。座面が部分的に持ち上がり、子供が座る時にシートベルトを適切な位置に着用できる。

ただし取り扱い説明書によると、対象とする子供は身長が97cm以上、体重が15~36kgとしている。今の日本男子の身長と体重の平均データに基づけば、4歳から10歳くらいが適用範囲だ。それ以前の身長や体重の子供には、チャイルドシートを使う必要がある。

3列目シートも十分に実用に耐えうる大きさ

ボルボ XC90 T5 AWD Momentum(モメンタム) 試乗レポート/渡辺陽一郎

意外に快適だったのが荷室に備わる3列目のシートだ。

一般的にSUVの3列目は完全な補助席で、大人が座ると膝が持ち上がってかなり窮屈な姿勢になり、頭上の空間も狭い。それがXC90では膝を抱える姿勢になりにくく、2列目を少し前寄りにスライドさせれば、片道1時間程度なら大人の多人数乗車も可能だろう。マツダ プレマシーやトヨタ アイシスなど、全高が1630mm前後の背が低いミニバンと同程度の居住性を備える。

3列目シートを畳めばフラットで広い荷室になる。実用性の高さもXC90のメリットだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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