フォルクスワーゲン XL1 海外試乗レポート/国沢光宏(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:フォルクスワーゲン グループジャパン
ピュアスポーツカーと全く違う価値観の「楽しさ」
Dレンジをセレクトし、アクセル踏むと27馬力のモーターで走り出す。満充電しておけば50kmという航続距離を持つ電気自動車なのだ。電池が無くなると800cc 2気筒のディーゼルエンジン+モーターで走るハイブリッドになる。ハイブリッドモードの時の燃費は50km/L。1リッターで100kmというのは、電気+燃料の合計です。
もちろん電池残量が残っていてもハイブリッド走行モードを選べる。早速試してみた。スイッチ押すと、背後に搭載されたエンジンが始動。
2気筒なのでバタバタという大きな振動出るかと思いきや、予想以上に気にならない。かといって滑らかに回るかと聞かれれば「そうでもありません」。普通のエンジンより明らかに振動は大きい。
エンジンだけに限らず、全体的に粗っぽい乗り味だったりする。軽量化のため遮音材も省いたのだろう。音だって静かじゃない。
ただ競技車両のように全てがダイレクト。レーシングカーと同じカーボン製のボディや、繊細に動くサスペンション(パワステは付いていない)のためだろう。ピュアスポーツカーと全く違う価値観の「楽しさ」を持つ。
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