フォルクスワーゲン 新型ゴルフトゥーラン 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:茂呂幸正
新型トゥーランのエンジンは従来どおり、直噴方式の1.4L直列4気筒にターボとスーパーチャージャーを装着したTSIだが、旧型で2種類あった最高出力は低いほうの140psに抑えられた。
22.4kgmの最大トルクは、発生回転数が1,500~4,000rpmから1,250~4,000rpmへと、やや低くなっている。トランスミッションは旧型の最終型で初採用された、乾式7速DSGだ。
しかし、10・15モード燃費は3%アップした14.6km/Lとなり、エコカー減税適合車の仲間入りを果たした。
グレードはベーシックな「トレンドライン」と上級の「ハイライン」の2種類であることはいままでどおり。僕が乗ったのはハイラインだったが、旧型とは異なりグレード間のメカニズムの差はないので、トレンドラインでも同じ印象を受けるのではないかと思う。
外観はフロントグリルが、一時期のVW車が用いていたシルバーの「ワッペングリル」から、現行ゴルフやポロと同じ黒い横長のシンプルなグリルになり、リアではコンビランプがゴルフを思わせる横長になったことが新しい。
ひと目で見てトゥーランと分かるプロポーションを備えつつ、ディテールは確実に新しい。新鮮度はいまひとつだが、質実剛健なVW車を好むユーザーには評価されるのではないかと思う。
インパネまわりはゴルフやポロのモデルチェンジ同様、基本的な造形はそのままに、光り物が増えた。
エアコンのルーバーやエアコンのダイヤルなど、多くのパーツにシルバーがあしらわれる。シートの作りは旧型と変わらない。2列目は3分割で、それぞれスライドとリクライニング、背もたれを倒したあと全体を前方に持ち上げる方式の折り畳みができる。
3列目は背もたれを前に倒す方式で格納できる。ただし2列目はサイズが小さく、着座姿勢は直立に近いうえに、個々の動きがかなり重く、渋い。女性や子供では操作に難儀するのではないだろうか。
3列目へのアクセスが、シートを畳まないと行えないのも不便だ。3列目は、この2列目を少し前にスライドさせれば足は入るものの、床が高いのでひざを立てて座る姿勢を強いられるし、頭はルーフに触れてしまう。エマージェンシー用と考えたほうがよさそうだ。
パッケージングやユーティリティに関しては、国産ミニバンが数歩も先行しているという実態を思い知らされた。
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