日本のレースにファミリー客急増!スーパーフォーミュラの熱戦に満員のスタンドも熱狂(1/3)
- 筆者: 山口 正己
- カメラマン:Japan Race Promotion Inc. /松永和浩
ホンダF1で鮮烈デビューしたヴァンドーンがスーパーフォーミュラにも
まず、ウェットコンディションで行なわれた土曜日の予選でポールポジションを奪ったのは、ストフェル・ヴァンドーン。マクラーレン・ホンダのサードドライバーとして、2016F1GP第2戦バーレーンGPに、フェルナンド・アロンソの代役で参戦、マクラーレン・ホンダに初ポイントをプレゼントした逸材だ。今シーズン、舞台を日本に移してスーパーフォーミュラに“デビュー”した。
ストフェル・ヴァンドーンは、確かに新人には違いないけれど、去年、F1の直下カテゴリーのGP2シリーズで、圧倒的な強さを見せてチャンピオンを奪った。チームメイトとして1年間GP2を闘った松下信治は、ヴァンドーンを「完璧」と絶賛している。運転の巧さはいうまでもなく、集中のレベル、レース週末の無駄のない行動、そして別格の速さを見せながらそれをハナにかけることもない人間性を含めて、まさしく非の打ち所がないベルギー人レーサーだ。
もともとスーパーフォーミュラは、北はスポーツランド菅生から、南は九州のオートポリスまでの6つのサーキット(オートポリスが熊本地震の影響で現在閉鎖中)を徹底的に走り込んでスキルを高めた職人レーサーの闘いの場であり、余所者が来てもおいそれとはトップを走れない。去年ここにデビューしたあの天才、小林可夢偉でさえ、優勝もポールポジョンも未経験のカテゴリーだ。そこでポールポジションを取ったことで、ヴァンドーンの才能が改めて見直されていた。
そして、レースは曇天ながらドライコンディションになった。ヴァンドーンは、富士スピードウェイ初体験で、富士の週末が雨模様だったことでドライコンディションはほぼ未経験という不安を抱えてスタートした。「雨だからポールポジションを取れたけれど、ドライになるとレベルが高くなるから、そうは簡単にはいかないでしょうね」というチーム関係者はコメントしていたが、スタートで早くもその予想が当たる展開になった。
冷静なはずのヴァンドーンが、1コーナーでブレーキをロックさせ、予選2番手のディフェンディングチャンピオン石浦宏明と共にコースをはみ出し、4位にポジションを落してしまう。
トップに立ったのは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ。日本一速い男といわれた走る闘魂、星野一義監督率いる名門チームのエースだ。そして2コーナーを立ち上がったところで2番手にいたのはなんと予選6番手から強烈なダッシュを決めた中嶋一貴だった。さらに中嶋一貴は、J.P.DE.オリベイラが小さなミスを犯した1周目にトップを奪い、二人は別格のペースでレースをリードした。
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