新型RAV4は高い? 狙い目は2026年後半! 「50万円安い」追加グレード登場の可能性は?
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/トヨタ自動車
2025年12月に登場した新型RAV4ですが、SNSなどでは「高くて買えない」との声も聞かれます。エントリー価格は450万円に達し、先代より大幅に高額化しました。
しかし購入を急ぐのは待ったほうがいいかもしれません。アルファードの事例などから分析すると、2026年後半に「300万円台」の廉価グレードが追加される可能性があるからです。
なぜ今は高いのか、そして今後登場する買い得グレードの正体とは?
カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、今後の動向を大胆に予想します。
新型RAV4のグレード構成
2025年12月に新型RAV4が発売されましたが、用意されるグレードは「Z」と「アドベンチャー(Adventure)」の2種類です。パワーユニットも直列4気筒2.5Lエンジンを使ったハイブリッドに限られ、駆動方式は後輪をモーターで駆動する4WDの「E-Four」のみとなります。2WDは選べません。
しかし、新型RAV4の概要が公表された2025年5月時点では、ノーマルガソリンエンジンや2WDが廃止される代わりに、PHEV(プラグインハイブリッド/充電可能なハイブリッド)の存在が明らかにされました。
PHEVを搭載するグレードは、標準グレードとスポーティな「GRスポーツ」で、2026年3月までに追加されると公表されています。そうなるとRAV4のグレード構成は、現時点で分かっているだけで以下の通りになります。
| パワートレイン | グレード | 価格(税込) |
|---|---|---|
ハイブリッド | Z(標準ボディ) | 490万円 |
アドベンチャー | 450万円 | |
PHEV | 標準ボディ | 未定 |
GRスポーツ | 未定 |
駆動方式はすべてE-Four
「新型RAV4は高い」と感じる最大の理由はガソリン車の廃止
気になるのは、PHEVの2グレードを追加した後の動向です。新型RAV4の価格は、最も安価なハイブリッドのアドベンチャーでも450万円に達します。
価格が高くなった一番の原因は、ノーマルガソリンエンジンと2WDを廃止したからですが、先代RAV4の最終段階では、ノーマルガソリンエンジンの「X 4WD」が323万7300円で設定されていました。
これでは購入予算を抑えて新型RAV4を買いたいユーザーから見ると、先代型に比べて130万円近く値上げされたことになります。
そこでグレードの追加が考えられますが、ノーマルガソリンエンジンを復活させる可能性は低いです。その理由は、2030年度燃費基準の実施が迫っており、企業別平均燃費数値の25.4km/Lをクリアする必要があるからです。
トヨタには大小さまざまな車種が用意されており、その上でWLTCモード燃費の平均値を25.4km/Lに抑えるのはきわめて難しいといえます。
ヤリスのようなコンパクトカーは別として、ミドルサイズSUVのRAV4に、今さら燃費の悪いノーマルガソリンエンジンを設定することは考えられません。
買い得グレード追加の可能性は? どんな装備がなくなる?
ノーマルガソリンエンジンは登場しないという前提で、ここからは買い得グレード追加の可能性について解説していきます。
先代RAV4の後期型のハイブリッド仕様の価格を振り返ると、ベーシックな「ハイブリッドX E-Four」は385万9900円でした。
今後、新型RAV4の売れ行きが安定した際には、この「ハイブリッドX E-Four」に相当するグレードを399万円といった価格で設定する可能性が高いです。
そうなると新型RAV4 アドベンチャーの価格は450万円なので、約50万円は安く抑えねばなりません。
省かれる装備は? 安価なグレードを加える理由とは
そのためには装備をシンプルに抑える必要があり、まず外観では、アドベンチャーに装着されるルーフレールやリアスポイラーなどを省くことになるでしょう。
アルミホイールも、アドベンチャーの18インチから17インチへサイズダウンされるはずです。
内装では、ステアリングヒーター、フルオートエアコンの左右独立温度調節機能、ドライバーモニター、パノラミックビューモニターなどを省き、シート生地もコストダウンを図るでしょう。
それでも価格を50万円引き下げるのは難しいですが、新型RAV4に安価なグレードを加える可能性は高いでしょう。その理由は、RAV4はビジネスを含めて、さまざまな用途に使われるからです。
高速道路の保守点検などを行う「道路パトロールカー」やレンタカー、雪道を走る機会の多い法人ユーザーが、荷物も積めるために購入することもあります。
また販売店としても、先代RAV4のユーザーに新型へ乗り替えて欲しいという事情があります。先代RAV4で人気の高かったグレードは、2.0Lノーマルガソリンエンジンのアドベンチャーで、後期型の価格は371万3600円でした。
ハイブリッドになった新型RAV4のアドベンチャーは約80万円高いことになります。
これらの点を考慮すると、低価格のグレードといっても、フロントグリルやアルミホイールの色彩などはアドベンチャーに準じたものにするでしょう。
先代RAV4 アドベンチャーから新型へ乗り替えるユーザーの満足度、あるいはプライドを守りながら、価格を399万円に抑える買い得なグレードを開発すると思われます。
アルファードも後から安価なグレードを追加
アルファードのグレード構成も、発売時点では「Z」と「エグゼクティブラウンジ」のみでしたが、発売から約1年半後に安価な「ハイブリッドX」を加えました。
ハイブリッドX(2WD)の価格は510万円で、従来のハイブリッドZに比べると125万円安いです。
以上のように新型RAV4もアルファードと同様、後から買い得グレードを加える可能性が高いですが、納期が遅延すると上級グレードのみの状態が続きます。納期が長いのに、安価なグレードを加える必要はないからです。
買い得グレードの登場は2026年後半か?
納期のことまで考えると、399万円の買い得グレードが加わるのは、2026年の末以降かもしれません。その時に乗り替える予定があるなら、新型RAV4の新しいグレードが狙い目になるでしょう。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正 画像提供:トヨタ自動車】
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