燃費はなんと「61.0km/L」！トヨタ プリウス PHV（プラグインハイブリッド） 新型車解説(3/3)

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スマートフォンなどを使った“つながるサービス”にも注目

プリウスPHVの発売に合わせてG-BOOKに続く新しいITサポートがスタートする。“つながるサービス”がそれで、前述のスマートフォンによる充電コントロールもそのひとつだ。

さらにエコ運転情報を入手したり、人とクルマやユーザー同士のコミュニケーションを広げていくこともできる。eコネクトと呼ぶ機能を使えば、スマートフォンを介してクルマ情報を持ち出したり、空調や充電などをリモートコントロールできる。

充電情報、充電ステーション、ESPO（エコ運転サポート）、リモートエアコンなどがそれで、プリウスPHVならではの新しい機能だ。

プリウスPHVのバリエーションは3グレード

プリウスPHVは3グレード構成。「S」と「G」の2グレードが基本で、ほかに「G レザーパッケージ」という設定がある。

「S」と「G」は「61.0km/L」という燃費を実現するが、「G」にHDDナビを装着するか、レザーパッケージを選ぶと重量が増加するため、燃費が「57.2km/L」に下がってしまう。

プリウスPHVは全車に15インチタイヤが採用され、プリウスに設定のあるツーリングセレクションはプリウスPHVには設定されていない。また、スペアタイヤもなくなってパンク修理キットが代わりに搭載されている。

ほかにもプリウスPHVとプリウスとの微妙な違いはあるが、基本的にはプリウスの対応グレードと同等の装備があると思っていいだろう。

オートエアコンやオーディオなどの基本的な快適装備、サイド＆カーテンエアバッグを含むSRSエアバッグや横滑り防止装置のS-VSCなどの安全装備も全車標準装備となる。

プリウスPHVの各グレード毎における装備の違いについては、「G」は「S」と比べUVカットガラスがスーパーUVカットガラスになり、時間調整式間欠ワイパーが雨滴感知オートワイパーになっている。

また、スマートエントリーが全ドアに適用され、パワーシートの機能が向上するなどの違いがある。

「G レザーパッケージ」は、その名の通りシートやドアトリムに本革が使われているほか、プロジェクター式ディスチャージヘッドライトがLEDヘッドランプに変わり、レーダークルーズコントロールとプリクラッシュセーフティシステムのセットやタッチトレーサーディスプレー、インテリジェントパーキングアシスト、ヘッドアップディスプレーなどの先進装備も標準となる。さらにG-BOOK対応のHDDナビも標準で装備されている。

価格を比較すると、プリウスPHVはプリウスに対しておよそ80～90万円程高い価格設定。カタログモードで比較（プリウス「S」35.5km/L／プリウスPHV「S」61.0km/L）すると、年間1万km走る人で18,000円ほどガソリン代（リッター150円で計算）が安く上がる。

プリウスの燃費もかなり良いため、あくまでカタログ燃費における計算のみではそれ程の差は出ないが、EV走行を多用するような使い方であれば走行距離によっては何とか取り戻せるような価格差で、プリウスにするか、プリウスPHVにするかで迷いそうだ。

プリウスPHVの価格

プリウスPHV Sグレード／3,200,000円

プリウスPHV Gグレード／3,400,000円

プリウスPHV Gグレード“レザーパッケージ”／4,200,000円

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