トヨタ 新型ポルテ/新型スペイド 新型車解説(1/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:茂呂幸正
兄弟車としての共通点は多いが、フロント周りに大きな違いを与えた 新型ポルテ/新型スペイド
背の高いパッケージングを採用するトヨタのコンパクトカーであるポルテが8年振りにフルモデルチェンジを受けるとともに、兄弟車としてスペイドを設定して登場した。
ポルテはこれまでと同様にトヨタ店とトヨペット店で販売され、スペイドはカローラ店とネッツ店で販売される。合わせるとトヨタの全販売チャンネルで扱われることになる。最近のトヨタは販売チャンネルの意義が薄れる傾向にあるが、ポルテ/新型スペイドもその流れの中にある。
ボディサイズは4mを切る全長と、5ナンバー枠をいっぱいに使った全幅はほぼ従来並。たまたまかもしれないが、アクアと全く同じサイズである。高めの全高を持つのがアクアとの違いだが、従来のモデルに比べると全高はやや低くなっている。それでも相変わらずたいていのタワーパーキングには入らない高さである。
ボディの右側にヒンジ(スイング)式のドアが2枚設けられ、左側には大きな開口部を持つスライドドアが1枚採用されている。スライドドアは全車ともワイヤレス電動スライド式を採用している。
ポルテとスペイドの違いはフロント周りを中心にした外観デザインにある。ポルテのデザインは「リラックスクリーン」がテーマで、従来のモデルを発展させた可愛らしくて親しみやすいデザインだ。
これに対してスペイドのデザインは、「クールメカニカル」がテーマで、やや鋭い目つきのヘッドライトなどに引き締まった感じのデザインが表現されている。リアもテールランプにクリアレンズを採用するなど、ポルテとの違いが設けられている。
インパネ周りのデザインはかなり個性的だ。乗降性を高める楕円形のステアリングホイールの向こう側にはメーターパネルがなく、ほぼセンターの高い位置にスピードメーターがマルチファンクションディスプレーと組み合わせて設定されている。
最近のトヨタ車はセンターメーターを採用する車種が少なくなっているが、ポルテはしっかり継承している。
内装色は濃いめのプラムと明るいフロマージュの2色が設定されている。オートエアコン装着車では縦型のセンタークラスター部分に専用の塗装が施され、プラム仕様車にはピアノブラック塗装を、フロマージュ仕様にはパールホワイト塗装を採用している。
カップホルダーや買い物フックなど、豊富な収納が用意されるのは最近のコンパクトカーのお約束ともいえる。助手席アッパーボックスにはティッシュボックスを下向きに収納して下側から取り出せるアイデアも採用されている。
搭載エンジンは直列4気筒の1.3Lと1.5Lの2機種。1.3Lは新世代のエンジンに切り換わり、1.5Lは従来からのエンジンを搭載しているが、バリエーションの大半は1.5Lで、4WD車があるのは1.5Lのみ。1.3Lエンジンの搭載車はごく限られた設定だ。
動力性能は1.3Lが70kW(95ps)/121N・m、1.5LはFF車用が80kW(109ps)/136N・m、4WD車用が76kW(103ps)/132N・mを発生する。
アイドリングストップ機構は1.3XのFF車に標準で装備されるほか、1.5Lエンジン搭載車にオプション設定されている。1.3Lエンジンの装着車は19.6km/L(非装着車は18.4km/L)、1.5Lエンジンの装着車は20.6km/L(非装着車は19.0km/Lを達成し、FF車は1.3Vを除いて全車にエコカー減税が適用される。
駆動方式はFFを基本に1.5Lエンジンの搭載車にはアクティブトルクコントロール4WDも設定される。4WDオートで走行すれば、通常は燃費の良いFFに近い状態で走り、路面や走行状態に応じて最適な駆動力が後輪に配分される。トランスミッションは4WDを含めて全車にスーパーCVT-iが採用される。
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