THE NEXTALK ～次の世界へ～ トヨタ 製品企画本部 ZJ チーフエンジニア 小鑓貞嘉 インタビュー(1/5)
- 筆者： 御堀 直嗣
- カメラマン：佐藤靖彦／トヨタ自動車
ランクルは地球上で最後に残るクルマであると認識して開発に挑むべし
テレビニュースを観ていると、世界各地で活躍する国際連合や赤十字の活動場面に、トヨタのマークを付けたランドクルーザーが登場する。
一方、クロカン四駆などとも呼ばれる本格的4輪駆動車に加え、スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル（SUV）という4WD車や、クロスオーバーと呼ばれる乗用車的な乗り味を強めた4WD車なども誕生し、車種が増え、ランドクルーザーの優位性がどこにあるのか、とくに舗装の完備した日本の道では実感しにくい現状がある。
ランドクルーザーとは、いったいどのような価値を備えた4輪駆動車であるのか、入社以来25年以上にわたりオフロード車両の開発を中心に従事してきた小鑓貞嘉チーフエンジニアに、ランドクルーザーの実像を語ってもらう。
小鑓貞嘉プロフィール
1959年：京都市生まれ
1985年：トヨタ自動車入社 第1技術部第2車両設計課配属（ハイラックス&ランクルプラド系シャシー設計）
2001年：第3開発センター ランクル系製品企画および開発と、次期プラットフォームの製品企画及び開発
2003年：第1トヨタセンター タンドラ&セコイア系製品企画および開発
2007年：第1トヨタセンター&レクサスセンター兼務チーフエンジニア ランクル70／200、LX570の製品企画および開発
2010年：トヨタ第3センター&レクサスセンター兼務チーフエンジニア ランクル70／200／プラド、LX570／GX460の製品企画および開発
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1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る
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