トヨタ クラウンマジェスタ 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:原田淳
リムジンとも呼べる後席空間を備えて
セルシオがレクサス・ブランドへと「卒業」をし、センチュリーは法人需要が大半のショーファー・ドリブンというキャラクターが強いモデルである事を考えれば、マジェスタが必然的に身につけるのはトヨタ・ブランドのフラッグシップという位置付け。
「今回はクラウンの上級モデルではなく、独立した最上級サルーンを意識して開発を行った」と語られはするものの、威風堂々としながらもある種コンサバな印象が感じられるそのスタイリングは、やはりクラウンの延長上にあるという雰囲気が漂うものである事もまた確かだ。
一方、従来型で「クラウンに印象が近過ぎるという声があった」というインテリアは、専用デザインのダッシュボード採用もあってなるほどなかなか新鮮な雰囲気。特筆すべきはこれまでも不満のなかった後席足元の空間に、さらなる圧倒的な余裕が生まれた事。
それもそのはずで、冒頭に紹介の75mmのホイールベース延長分は、その全てがこの部分に費やされている。新しいマジェスタの後席空間は、もはや「リムジン」と紹介をしても過言ではないレベルに達しているのである。
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