トヨタ アレックス 試乗レポート

  • 筆者: 松下 宏
  • カメラマン:難波賢二
トヨタ アレックス 試乗レポート
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カローラランクスの姉妹車、トヨタアレックス。日産ティーダと真っ向勝負!

カローラシリーズの一部であるランクスと姉妹車を構成するのがネッツ店扱いのアレックス。どちらもわずかにエンブレムなどが異なるだけで、基本的に同じクルマであると思っていい。

発売されたのは平成13年1月で、カローラセダンに比べると半年ほど遅れての登場だったが、平成14年9月と平成16年4月にはマイナーチェンジを受けており、すでにモデルサイクルの後半に入っている。

ボディタイプが5ドアハッチバックであるのはティーダと同じで、搭載エンジンは1.5Lと1.8Lのハイメカツインカムだが、ティーダも当初は1.5Lだけの設定ながら、平成16年の終わりには1.8L車を追加する予定だというから、いろいろな意味で直接的に競合するライバル車になる。

1.8Lエンジンは標準エンジンとパワフルなスポーティエンジンの2機種が搭載されるが、1.8Lのスポーティエンジンを搭載したモデル以外にはすべてフルタイム4WD車設定されている。

室内空間はジャストサイズ。基本パッケージングの良さが活きている。

グリル回りのデザインがランクスと異なるアレックスは少し違うが、ランクスなどは完全にカローラシリーズの一部であることを主張するデザインが採用されており、姉妹車であるアレックスの外観デザインも基本的にはその流れの中にあると思っていい。

現行カローラのパッケージングは、かなり密度の高いもので、アレックスの5ドアボディとパッケージングも密度の高さが特徴となる。外観上では太めのCピラーによる安定感のあるデザインが特徴だ。

インテリア回りのデザインはカローラ系との共通点が多くなる。メーターパネル、ナビゲーション、インスト回りのスイッチ類など、色使いには多少の違いがあるが、基本的にカローラ系のものと同じである。

室内空間はジャストサイズといった印象。後席のニースペースやヘッドクリアランスなども文句のない広さで、基本パッケージングの良さがこうした部分にも活きているといえる。

トルクフルで実用的なエンジン。静粛性も◎

搭載される3機種のエンジンのうち1.5Lのハイメカツインカムは、81kw/141N・mのパワー&トルク。日産の新エンジンに比べると、パワーはわずか1kw上回るが、トルクはやや劣る数値になる。

確かにティーダ用のエンジンは中低速域のトルクに見るべきものがあったが、可変バルブタイミング機構を採用するアレックス用の1.5Lも十分にトルクフルで実用的なエンジンに仕上がっている。明確に甲乙を付けるほどの差はない。これはティーダの車両重量がエクストロニックCVTの採用によってアレックスに比べてやや重くなっていることも影響しているだろう。

ただ、そのCVTによるティーダの走りとアレックスのスーパーECT(電子制御4速AT)とでは、走りのフィール大きな違いがある。アレックスのATが定評のあるスーパーECTであるとはいえ、CVTに比べたら段差のある変速になるのは避けられないからだ。

逆にアレックスがはっきり優位に立つのは静粛性などの部分。CVTを除いた部分の走りの滑らかさも含めて、静かでスムーズな走りはトヨタ車が得意とするところだ。

ラグジュアリー志向のXS150のGエディションがオススメ!

アレックスがすでにマイナーチェンジを受けてモデルサイクルの後半に入っていることは、一面ではモデルの新鮮が薄れたことになるが、逆の一面では熟成が進んだことを意味する。新鮮さか熟成か、どちらを選ぶかは個々のユーザーの選択になるが、デビューしたばかりのティーダに比べると値引きなどの販売条件の面でも有利なのがアレックスであるのは間違いない。

アレックスでお勧めモデルになるのは1.5Lエンジンの搭載車。2機種の1.8Lエンジンは排気量の余裕が味わえるものの、価格が高くなるのも避けられないのでお勧めモデルには上げにくい。

1.5LエンジンのXS150にはラグジュアリー志向の装備を備えたGエディションとスポーティな装備を持つSエディションとがあるが、これはGエディションがお勧め。アレックスは、エアロパーツなどを装着して乗るタイプのクルマではないからだ。

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松下 宏
筆者松下 宏

自動車そのものはもとよりクルマに関連する経済的な話題に詳しい自動車評論家。新車、中古車を含めてユーザーサイドに立った的確な購入アドバイスを語ることで定評がある。記事一覧を見る

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